Old Blue2021/08/10 19:50

 それほど海外ドラマ好きというほどではないが、まぁドラマを見るとしたら、海外物である。できればミステリーで、重苦しくない方が良い。
 そういう点で、「シェイクスピア&ハサウェイの事件簿」は手ごろな作品だ。英国物で、舞台はストラッドフォード・アポン・エイボン。探偵役は元刑事のフランク・ハサウェイと、最初は依頼人だったルエラ・シェイクスピア。この二人は容姿がイケてるわけでも、とんでもない変人で天才というわけでもないが、親しみ深くて、楽しい気持ちにさせてくれる掛け合いが良い。
 現役の刑事がマーロウ(女性)というのもイケているし、お気に入りは探偵事務所の助手セバスチャン。長身でかわいく、変装もうまくて、名前がイイ。

 英国では2018年にシーズン1が制作され、日本では Amazon prime で鑑賞できる。このシリーズは好評で、今年はシーズン4の放映が予定されている。
 特段、新しいこともないし、重厚な人間ドラマがあるわけでもない。ただ、かるい娯楽として鑑賞するには気持ちの良いものだし、所々にシェイクスピアネタが仕込んであるのが楽しい。

 シーズン2を見ていたら、犬の話になった。ある富豪の相続人が犬であるという、この手の話ではよくあるケースだが、面白かったのは、ここに登場する犬が、"Old Blue" という曲が好きだったということである。
 作品中では、ジョーン・バエズの歌として取り上げられているが、彼女の録音が有名なのであって、もとはミンストレル・ショーで歌われた、いわばトラディショナル・ソングである。



 これ、どこかで聞いたことがあるなぁ・・・と、思ったら、ザ・バーズだった。1969年の [ Dr. Byrds & Mr. Hyde] に収録されていた。



 ジョーン・バエズがどこか哀愁のただようフォーク風だったのが、面白いことにバーズのカントリー風の味付けになると、なんだか能天気な曲に思える。その能天気さの向こうに、哀愁を感じるべきなのだろうか?