Exit Wounds2021/07/14 19:33

 週末のお届け物。ザ・ウォールフラワーズの新譜 [Exit Wounds] と、ツィメルマン&ラトルによる、ベートーヴェンのピアノ・コンチェルト全曲録音。  もちろん、ウォールフラワーズから聴く。



 ウォールフラワーズのアルバム発表は、9年ぶりだそうだ。このバンド、いわゆるバンドというより、ジェイコブ・ディランがロック・バンド・サウンドでやるときの名前と言った方が良さそうだ。
 今回のアルバムは、これと言った派手でパンチの効いた曲があるわけでもなく、けっこう淡々と進み、気がつくと終わっているという印象だ。

 それでも、一曲目の "Maybe Your Heart's Not In It No More" はドラムの入り方が最高。二曲目の "Roots And Wings" は、ジョージ・ハリスン風のスライドギターが印象的だ。このギター・サウンドはこのアルバムに何度か出てくる。私はマイク・キャンベルでも参加しているのかと思ってクレジットを確認したが、そうではないらしい。

 比較的スローなバラードが多い中で、中々格好良かったのは、"Who's That Man Walking 'Round My Garden" ―― サビが何かに似ていると思ったら、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズで、マイクが一曲だけ「頭に穴が!!」と歌っていたやつだ。

 ジェイコブ・ディランもそれなりに年を重ねて、ソロアルバムでは弾き語り系のサウンドをやっている。そういう影響もあってか、ロックバンドであるはずのウォールフラワーズとしては、ちょっと大人しすぎたかなぁという印象。
 ジェイコブも、もっとこのユニットでの活動を増やして、ロックサウンドを生かしたアルバムを作って欲しい。それが出来る人だと思うし、そういう彼のファンでもある。

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