雅楽ライブ配信公演2020/11/27 23:46

 伶楽舎が、11月17日に、ライブ配信公演を行った。音楽ホールから生で YouTube に動画を配信した、この演奏会。ライブで見られなくても、五日後までは視聴することが出来た。
 私はライブ当日、都合が悪くて、オンタイムで見られなかったので、後追いで試聴しようとしたのだが ―― 
 残念ならがら、10分で演奏の鑑賞を止めてしまったため、多くの感想は述べられない。

 演奏が始まる前、プログラムの内容を画面に出してくれたのは親切で良かったが、バックに流れるピアノのやすっぽいムード音楽が良くなかった。雅楽の演奏会に臨む雰囲気が削がれるので、ほかのものにしてほしかった。
 しかし、問題はこれではなかった。

 ホールからの中継が始まるなり、なんと、ものすごい音量の空調音 ―― ゴバァーッ!という音が鳴り響いたのだ。パソコンのスピーカーの音質は当てにしていなかったので、ヘッドホンを使ったのだが、この轟音で、もう雅楽を聴く気が失せた。
 これまで意識してこなかったが、音楽と静寂は、不離のものなのだ。特に雅楽のように繊細な音色を特色としていると、なおさら静寂の重要性が高まる。とんでもない空調音を聞かされるのには、我慢が出来なまった。

 雅楽の演奏が始まってみると、空調音の向こうで笙が鳴るのだが、まったく響きの豊かさを感じることが出来ない。音の厚みが全くないのだ。
 さらに、篳篥と龍笛が入ると、高音域が振り切れてしまい、音が割れる。まったく話にならなかった。

 そのようなわけで、好きな音楽で苛立たしい思いをするのは、まっぴらごめんなので、10分で諦めた。

 曲目が、芝祐靖先生の作品群だったので、ものすごく残念。ただ、カメラワークは面白かった。まともな音で聴きたかった。
 雅楽は生で聴くに限ると、思った今回のネット配信だった。

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