Tom Petty's 70th Birthday Bash2020/10/25 19:51

 2020年10月20日はトム・ペティの70回目の誕生日だった。
 それを祝して、多くのミュージシャンたちが、TP&HBの曲をカバーしたり、メッセージを寄せたりした "ネット上お誕生日会”が開かれ、生配信された。
 見逃した人も大丈夫、TP&HBの公式ウェブサイトで全編鑑賞できる。私もライブではなく、こちらで見た手である。

 なんだか、最初のTP&HB自らの "Free Fallin'" のライブバージョンが良すぎて、ほかが霞むような気がする。
 ライブの合間のオフショットが楽しいし、最後にトムさんのギターが落ちてしまうハプニングつき。マイクが笑っている。

 それにしても、参加するアーチストが多い!!一体何人出てきて、何曲やるんだ?約3時間にわたって続くのだ。
 基本的に若手が多いのだが、その中でジャクソン・ブラウン、デイヴ・スチュワート、ロジャー・マッグインなどのメンバーがベテラン勢。
 スティーヴィー・ニックスと、ジェイコブ・ディランはメッセージだけだったのは残念。

 一番良かったのは、ダニー・ハリスンの "Love Is a Long Road" ―― 1時間37分25秒から始まる。
 サイケなビジュアルに、分厚いギターサウンドが熱くて格好良い。ダニー、どんどんヴォーカルが上手くなってきていて、この点では父を超えているかも知れない。
 思えばこの曲が作られた頃、ダニーはジョージにくっついて、しょっちゅうトムさんの家や、スタジオにうろうろしたり、ジェイコブとファミコンしたりしていたのだ。感慨深い物がある。
 ここには、TP&HBによるライブ・パフォーマンスをはりつけておく。



ロン・ブレアや、スティーブ・フェローニのコメントなども紹介され、最後にベンモントと、マイクが登場して演奏をしてくれる。
 ベンモントによる、そっとささやくような(「蚊の鳴くような声」といった人もいる。たしかに。)"American Girl" ―― もとが元気な曲なだけに、このしっとりとした演奏は、すごく友人を失った悲しみがにじみ出している。
 そして、マイクが歌う "Something Good Coming" ―― かなり歌にも自信を持って、おまけつき。

 一カ所には集まれないけど、三年前に亡くなったトム・ペティのために、これだけのアーチストが集まった。彼の影響力の大きさは、更にたくさんのミュージシャンにも及び、それはこれからも続く。
 Tom Petty, forever !