Cracked Rear View2020/09/13 19:57

 2000年前後にヒットを飛ばしたロックバンドのいくつかが、けっこう好きだと言ったときに、そういえば、フーティ&ザ・ブローフィッシュをあげ損なったと思った。
 もっとも、フーティに関しては、アルバムを揃えているわけでも、メンバーを把握しているわけでもない。

 たしか、何かのきっかけでフーティのアルバムが欲しかったのだが、CDショップに並んでいなかったと、ぼやいていたことがあった。当時はまだ 、月に一度はCDショップを歩き回ってCDを買う習慣があったのだ。
 それを聞いた友人が、デビューアルバムの、[Cracked Rear View] をプレゼントしてくれたのだ。

 まず、オープニング・チューンの "Hanna Jane" のイントロからして最高。潔いドラムから、飾り気のないシンプルなギターリフ、そしてフーティ最大の特徴である、ダリアスのソウルフルなヴォーカル。
 サビのビートルズ風のコーラスも爽やかで最高だ。そもそも、このバンドが、大学の寮でのシャワー室で歌っていたダリアスを、バンドに誘ったのが始まりのだというから、この爽快感いっぱいの雰囲気も理解できる。
 この一曲だけで、この1994年のデビュー・アルバムが凄まじいヒット作になった理由もわかるというものだ。

 

 ボブ・ディランへの言及と、歌詞の引用のある "Only Wanna Be With You" に関しては、予想外のヒット故の、ひと悶着がおこった。



 フーティ側が述べるには、発表前にディランのマネージメント側に問い合わせをして、許可をもらっていたのだという。しかし、アルバムは発表されて大ヒットするや、ディランのマネージメント側から「待った」がかかったというのだ。
 これはため息の出る、「あるある」だ。アーチスト本人はべつに気にもかけていないが、大ヒットしたり、大きな賞を取りそうになると、マネージメント側が乗り出してしまうのだ。ポピュラーミュージックが巨大産業になったが故の、負の側面だろう。
 結局、この曲のクレジットにディランの名前も載り、お金も分配されることで落ち着いた。ディラン自身がその事を、知っているかどうかも怪しい。

 気を取り直して名曲 "Hold My Hand"  ―― 壮大な曲調が、ロックの素朴さ、まっすぐさと、うまく融合した曲だ。
 デイヴィッド・クロスビーがコーラスに参加しているという。言われてみると、サビのコーラスにその声が聞こえるようだ。



 確認してみると、フーティのアルバムは、このデビュー・アルバムと、セカンドの [Fairweather Johnson] だけを持っていた。
 そのような訳で、2005年までに発表されたほかのアルバムも注文した。Work From Home の最中だが、その良い所は、好きな音楽を聴きながら仕事ができること。フーティはその良いお供になりそうだ。