Koto2020/04/21 19:53

 マイク・キャンベルは、自分が持っている楽器を引っ張り出しては、フェイスブックで色々な動画を公表している。
 お琴まで出てきた。普通は弦(糸)を束ねたところを丸くきれいにまとめるのだが、そこまではできないらしく、かなりぐちゃぐちゃ。



 日本の「こと」と言われる楽器には「琴」と「箏」の字があって、厳密には使い分けられるそうだ。
 私はこの楽器に詳しくないので、とりあえず「お琴」ということにしておく。
 音大時代、「日本音楽研究会」なる大雑把な名前の同好会があって、彼らはお琴を合奏していた。軍手をはめての特訓を見て、優美な外見のわりに、けっこう悲壮なんだなと思っていた。

 トム・ペティ曰く、マイクは弦楽器なら何でも弾ける(フィドル以外)。ヘンテコな楽器も色々持っていて、ある日はお琴を持ってきたというのだ。
 そのサウンドが堪能できるのが、TP&HBの楽曲の中でも異色のサウンドで有名な "It'll All Work Out"。トレモロ(ちゃんとした日本語の奏法名があるのだろうが、知らない)が効いた、印象的なイントロから始まる。マイクはけっこうお琴を研究して演奏に臨んでいるようだ。



 さて、同じくお琴を使っているということになっているのが、ザ・ローリング・ストーンズの "Take It, or Leave It" なのだが…



 Wikipedia などを見ると、ブライアン・ジョーンズがお琴を弾いているというのだが、どうしても聞こえない。BoseのプレイヤーにBoseのヘッドホンを入れて、大音響で聴いても分からない。かすかにハープシコードは聞こえるのだが、お琴だと自信を持って言える音がつかめない。
 これはちょっとした謎だ。