Harmonica Holder2020/02/02 19:38

  「ギター馬鹿一代」と思われたマイク・キャンベルですら、新しい挑戦をしている。
 その一つがハーモニカである。2018年までは "Irish Girl" のパフォーマンスでのハーモニカは、手に持っていたが、今年はなんと、ハーモニカ・ホルダーを使っている。

 そう、ハーモニカ・ホルダー!誰でも、ボブ・ディランの真似事ができる、素敵アイテムだ。
 実は私も、数ヶ月前、ディラン様をやろうと思い立ち、ホーナーのハーモニカ(D)を購入した。ウクレレで "Blowin' in the Wind" を弾きながら、メロディを吹くためである。
 この曲なら、なんとかなるだろうと思ったのだが ―― けっこう肺活量が要る。でもまぁ、そこは管楽器吹きでもあるので、どうにか克服する。

 大事なのは、形である!ハーモニカ・ホルダーを買わねば。
 さて、どのホルダーを買おう?通販サイトでレビューコメントを見ていると、やれ、耐久性がどうの、ホールド力がこうのと、「強さ」に関するコメントが目立つ。
 あれこれ検討して、購入したのが、こちら。From Garmany! K&M である!



 ウクレレの先生が呆れる。

 「K&Mってのがこれまたシブいっすね…」

 先生曰く、K&M (König & Meyer)は、譜面台やギター・スタンドのメーカーとして有名で、その特徴はゴツくて丈夫。
 確かに、このハーモニカホルダー、重い。私はただでさえ体格が小さく、なで肩。重くてごつい…これは失敗だったかも知れない!

 マイクの動画や、ディラン様の画像を見ると、もっと華奢なホルダーを使っている。どうやら、これはハーモニカと同じ、ホーナーのホルダーらしい。



 しまった、どうして私はハーモニカまではホーナーで買ったのに、ホルダーだけはゴツいゴリラ用を購入したんだろう。
 ディラン様仕様を目指すために、ホーナーを買い直すか、それともこの K&M のゴツいあいつと頑張るか、さぁ、どうする…?

She Said She Said2020/02/09 19:27

 マイク・キャンベルのバンド、ザ・ダーティ・ノブズは凄い!新曲も凄いし、ライブも凄い。
 ライブのレパートリーに、なんと "She Said She Said" が入っている。おおおお!大好きな曲じゃないか!



 そうだ、これだよ!この赤ジャケットお兄さん、分かってるぅ!
 "She Said She Said" はサイケでインドなカラフルさで、変拍子が完璧にマッチした、格好良い曲なのだ!
 何せ、私の好きなビートルズ・ナンバーと言えば、"Here Comes The Sun",  "Nowhere Man" そしてこの "She Said She Said" だ。

 アルバム [Revolver] に収録されたこの曲、確認してみると、なんとポールが録音に参加していないことを知った。なんでも、ポールの意見をジョンが却下したために、不参加になったとか。
 そう言われてみたら、確かにポールのポップな感じが抜けてて、ジョージ色の強いねっとりとした味わいがある。ベースもジョージだそうだ。ギターサウンドの要素を十分生かし切った雰囲気も良い。

 つくづく、マイクとは好みが合うなぁと思う。

Terry Jones2020/02/15 19:55

 最近、仕事が忙しすぎて、世事に疎くなっていた。
 それにしても、あのモンティ・パイソンのテリー・ジョーンズが亡くなっていたことを知らなかったのは、迂闊すぎた。77歳だったという。



 パイソンの幾つものスケッチが心に残っており、数上げ始めたら、きりが無い。
 ジョン・クリーズに身長のためにこきおろされたり(それでも173cmはあった)、まごまごした一般人をやらせたら上手いこと、この上ない。アルバトロス!とか。
 Spam に代表される、キンキン声のペッパー・ポットも最高だったし、すぐに脱いじゃう英国魂も立派だった。
 この動画にもあったが、私のお気に入りは「ザ・ビショップ」だった。「スペインの宗教裁判」のビグルス枢機卿も最高。

 珠玉のスケッチの数々を残したモンティ・パイソンズの数がへっていくのは、とてもさみしい。  二人やられた、残すは四人!Two down, four to go !

 最後に2008年BBCのエイプリル・フールのネタ。空飛ぶペンギン!ありがとう、テリーJ!

Tom Petty's Corvette C42020/02/22 19:23

 ザ・トラヴェリング・ウィルベリーズの結成秘話と言えば、ジョージがシングルB面曲の制作のために、たまたまボブ・ディランの自宅スタジオを借り、そこにプロデューサーのジェフ・リンと、当時つるんでいたロイ・オービスン,トム・ペティが集まったというところから始まっている。
 この "Handle with Care" の最初のセッションこそ、ディランの自宅スタジオだが、話がアルバム制作に発展し、ほかの曲を録音するのは、LAのデイヴ・スチュワートのホーム・スタジオだったと聞いている。

 ホーム・ビデオ好きなジョージがそこかしこでビデオを回していたので、ウィルベリーズの様子が今に残るわけだが、長い間私の中で気になっていたことがある。
 それは、ウィルベリーズのドキュメンタリー "The True History of the Traveling Wilburys" の2分44秒目に登場する、黒いスポーツカーだ。トム・ペティが運転してやってきた。

 この格好良い、黒いスポーツカーは何なのか?
 ずっと知りたいと思っていた。

 その答えは、つい最近知った。シボレー,コルベット C4だ。
 皮肉にもトムさんが亡くなったことがきっかけになって、これは判明した。トムさんの死を受けて、ウィルベリーズの映像を見ていたあるコルベットファンが、ファンの交流サイトにそのことを投稿したのだ。

Tom Petty C4 Corvette owner...

 なるほど、コルベットね。C4は1980年代半ばから90年代にかけて発売されたモデルで、トムさんは最新のスーパーカーに乗っていたことになる。

 トムさんの車と言えば、チャリティのために愛車のジャガーをオークションに出したこともあるし、確かキャデラックも持っていたような気がする。

そうこうしているうちに、3月になる。F1が始まる。私は仕事が忙しすぎて余裕が無いが、時は過ぎて、春は間近だ。

Tell Me What You See2020/02/28 21:23

 ティーンエイジ・ファンクラブを聴いていたら、このバンドのスライド・ギターはジョージの影響を強く受けているなぁと思った。
 それでなんとなく検索していると、彼らがビートルズのカバーをしていた。
 "Tell Me What You See" ―― アルバム [Help!] の収録曲で、ビートルズのファンでないと知らない曲だろう。

   オリジナルは、素朴なパーカッションがアクセントになった、ホンワカとした雰囲気の曲だが、このティーンエイジ・ファンクラブのカバーは、一気呵成のドラムに、優しいヴォーカルのコントラストが素敵で、爽快な一曲だ
 これはこのカバーの方が好きかも知れない。



 原曲では "Tell Me What You See" という歌詞のところで、すこし間延びするが、このカバーはその間をすっ飛ばしている潔さが格好良い。

 改めて原曲も聴き直す。
 いわゆる「アルバムの隙間埋め」のような曲だが、そういう一曲がけっこう良いというあたりが、ビートルズというバンドのレベルを底上げして、手の届かない物にしているようだ。
 "Tell Me What You See" はまるっきりポールの曲だが、ジョンもかなりメイン・ヴォーカルに参加しており、ポールとの相性の良さが如実に表れている。

 ポールの弾くエレクトリックピアノが音のアクセントになっているので、ギターソロとしてのジョージの出番はないが、Wikipediaによると、あの特徴的なギロを弾いているのは、ジョージだそうだ。いい仕事をしている。