I Saw Her Standing There2020/01/25 19:30

 マイク・キャンベルのバンド、ザ・ダーティ・ノブズの新曲 "Wreckless Abundon" のおかげで、改めて「ロックンロールらしいロックンロール」の良さを認識している。
 つまり、アップテンポで、はち切れんばかりに元気で明るく、声を張る曲調だ。
 その代表曲の一つが、ビートルズの "I Saw Her Standing There" だろう。彼らのファースト・アルバムのオープニング曲である。ロック史に燦然と輝くビートルズのアルバムは、ポールのカウントから始まる。



 リンゴって凄いロックンロール・ドラマーだなと再認識する。それから、実はビートルズの音楽の特徴の一つが、ちょっとやり過ぎ感もある、ポールのベースであることも分かる。ジョンの安定感と躍動感がしっかりバランスのとれたリズムギターと、まだこの頃ははにかんだようなジョージのリードギターがキラキラしている。
 わずか3分未満のこの曲は、心躍るロックンロールの輝きを凝縮したようだ。

 ちなみにこのYouTubeの音は、ステレオになっている。2009年のリマスターがアップされているからだ。
 実は私はこのステレオがあまり気に入らない。ビートルズの初期アルバムは、モノラルの方がなじみがあるので、リマスターの時はモノ・ボックスも購入した。

 Rock 'n' Roll Hall of Fame でビートルズが殿堂入りしたときのジャムでは、名前を挙げきれないような豪華メンバーで "I Saw Her Standing There" が披露された。
 ディラン様は相変わらずジョージに釘付け。でもジョージはディランだけのお守りをするわけにも行かず、周りに気を配り、頭を振っている。格好良い。
 歌をリードするのはビリー・ジョエル。まず彼がしっかり曲を引っ張り、ミックとスプリングスティーンが花を添える。(このブログにスプリングスティーンが登場するのは珍しい)そして、ジェフ・ベックのリード・ギター。
 この世代のこの顔ぶれが揃うのは、もはや無いだろう。とても貴重なジャムだ。

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