Another Concert for George2019/11/30 19:39

 2002年11月29日に、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでジョージ・ハリスンの追悼コンサート,[Concert for George] が行われた。
 そのリハーサルは8月から始まっており、曲名などのメモが、ジェネシスの豪華本 [Concert for George] に収録されている。

 あるメモには、演奏曲目の「第二候補」とも言える曲が並んでいる。これがなかなか面白い内容なのだ。

The Answers at the end
Cloud 9 (Slide - Ry or Eric)
Fish on the Sand
When We Was Fab (Ringo?)
Got My Mind Set on You - Joe Brown
That's Way It Goes (Slide Ry?)
Dream Away
Blood from a Clone
All Those Years Ago - Paul or Jeff
If You Belonged to Me
The Devil's Been Busy - Leon?
Not Alone Anymore
Heading for the Light
Soft Headed Hana - Lonnie?
Blow Away - Andy?
Woman Don's You Cry for Me
This Song - Funcky Piano - Billy or Jools
It's What You Value - Funny & Funcky - Billy? or Jools
I'd Have You Any Time
Let It Down
Apple Scruffs
I Dig Love
Only a Northern Song
It's All Too Much
Horse to the Water
Ding Dong Ding Dong


 驚きなのが、ライ・クーダーの出演も検討されていたことだ。何か不都合があったらしく実現しなかったが、スライド・ギターが聞けたら面白かっただろう。
 レオン・ラッセルの出演も検討されていたことは、ほかのメモでも分かることで、ウィルベリーズの曲があてがわれていたかも知れない。
 ビリー・プレストンとジュールズ・ホランドのファンキーなピアノも聞いてみたかった。それを思うと、もしニッキー・ホプキンズが存命だったらきっと出演していたに違いない。

 ウィルベリーズの曲が3曲も入っているのが興味深い。みんな、ウィルベリーズが大好きなんだろうな。
 "All Those Years Ago" がポールか、ジェフ・リンというのも面白い。二人で歌っても面白いし、"When We Was Fab" のリンゴも絶妙だ。

 実際の CFG の曲目がビートルズ時代と、[All Things Must Pass] にかなり偏っていたのに対して、この幻の曲目リストはダークホース時代や、ほかのアルバムの曲もたくさんあって、ワクワクする。
 この「裏CFG」、誰か ―― それこそクラプトンやダニーでも良い ―― 面白そうなのでライブパフォーマンスとして実現してみてほしい。