The Weight / Playing for Change2019/11/10 22:04

 Playing for Change というのは、某証券会社のCMでおなじみの人も多いか思うが、2002年アメリカで発足したチャリティ企画だ。
 音楽で世界をつなぐというコンセプトで、世界中のミュージシャンが一つの音楽を作り上げてゆく。

 今年9月に発表された "The Weight" は、この曲の発表50年を記念している。そういえば、アルバム [The Band] (Brown Album というのは一般的な言い方なのだろうか?)は1969年発表だ。
 プロデューサーは、Playing for Change の創始者であるマーク・ジョンソンと、ロビー・ロバートソンの息子のセバスチャン・ロバートソン。

 まず最初に、リンゴ・スターが「ロビー、キーは?」と携帯で尋ねる。すごく特別感がある。
 そしてロビー・ロバートソンのギターからこの名曲は幕を上げる。



 歌詞の意味がよく分からない曲でもある。作った当人もよく分かっていないあたりは、"A Whiter shade of Pale" に近いのではないだろうか。
 Aメロの力の抜けた感じ ―― どこか疲れていて、面倒くさそうなメロディ。それでも気を取り直して、サビを歌い上げ、美しくコーラスを重ねて、最後にため息をつくような曲調が特徴的だ。

 この Playing for Change は様々な国の、様々な楽器が登場するのも魅力だ。いずれもその道のスペシャリストなのだろう。私が知っていたのは、リンゴとロビー、ルーカス・ウィルソン(ウィリー・ネルソンの息子)そして Char。
 名曲に、こういう素敵なカバーバージョンができるのは幸せなことだろう。