Deutschlandlied (Das Kaiserquartett)2019/08/02 21:11

 先週のF1 GP, ドイツグランプリは、久しぶりに楽しいレースになった。
 そもそもF1が好きなのだからどんなレースでも良さそうな物だが、セバスチャン・ベッテルが好きすぎていろいろ辛かったので、20位から2位フィニッシュというのは、優勝したも同然だ!
 VERのファンなら精神的に楽なんだろうけど、それがどうもそうはいかないんだよな・・・
 嬉しいので、最後尾スタートを貼り付ける!すごいなーやっぱドライバーって勇気がある。



 ドイツ・グランプリなので、当然決勝レース前にはドイツ国歌が演奏される。
 アナウンサーが、「シューマッハの時代は、毎週聞いていたような気がしますね~浜島さん~思い出すでしょ~」とか言っていたが、馬鹿言っちゃいけない。セブの四年連続チャンピオンの時だって聞いてるでしょ!

 そのようなわけで、2013年のセブ表彰台。あ、やっぱり若い。金髪だけど、もうこの頃は地で金髪じゃなくて、染めたんじゃないかな。カワイイから何でもいい。



 ドイツ国歌は、ヨーゼフ・ハイドン先生が作った皇帝賛歌が元歌で、現在はその歌詞の三番だけが国歌になっている。
 ハイドン先生はこの皇帝賛歌を第二楽章の変奏曲にした、弦楽四重奏曲も作っている。こちらは、第二楽章のみの演奏。



 聴いて分かるのだが、この曲は "God Save the Queen/King" の影響が強く出ている。国歌向きのメロディということだろう。

 ちなみに、この人もお風呂でドイツ国歌を歌っていた。
 先に歌うのは "Rule, Britannia" だが、1分15秒あたりから歌っているのはドイツ国歌だ。



 これがもっと、表彰台のドライバーの国歌として聴きたいものだ。

みんなで雅楽を2019/08/08 19:29

 きょうは、サントリーホールの小ホールで、先月亡くなられた芝祐靖先生のお別れの会が開かれた。職場が近いので、後半だけ参加してきた。

 故人の希望とのことで、暗くなりすぎないよう、本当に平服で多くの人が集まった。明るく、華やかに飾られた、明るい芝先生のお写真と、美しい笛。
 芝先生にゆかりの人のお話に、様々な演奏が会を構成した。
 興味深かったのは先生の写真の数々。どれもにこやかで格好良い。
 びっくりしたのは、90年代の八ヶ岳で、武満徹を囲んだ写真。私の同級生が二人、先生が三人写っているので学生の頃から知っていた写真だ。とても懐かしい。

 さて、たくさんの雅楽を愛する人を指導した芝先生のために、最後に参列者も加わって、盤渉調の越殿楽を演奏した。神式の葬儀で演奏される曲だそうだ。
 私は盤渉調の越殿楽を覚えてはいなかったが、とりあえず龍笛を持参し、譜面を持っている人の後ろからのぞき込みなら参加させてもらった。

 いや待てよ、見回すと・・・笙、篳篥、一番多い龍笛・・・これだけの大量の雅楽器が一斉に鳴り響く事なんて、普通想定されていない。一体どんな凄い音になるのか?!
 司会者が、「龍笛の六はセメではなく低くお願いします」と言うと笑いが起きる。セメというのは、1オクターブ高く吹くこと。大量の龍笛が六の音をセメを出そう物なら、楽器を吹いていない人は耳を塞いでひっくり返るのでは?

 私の心配をよそに演奏は始まり、司会者の注意も甲斐無く、甲高く鳴り響く龍笛!
 これがなかなか素晴らしい音だった。小ホールとはいえ、サントリーはサントリーだ。見事に音を受け止め、素晴らしい響きであった。
 芝先生もきっとお喜びだろう。写真の笑顔が、さらに明るく思われた。

 しめっぽくはなく、先生のお人柄が反映された、素敵な会だった。
 やっぱり雅楽はすばらしい。時間さえあれば、また習いたい。みんなで雅楽を楽しもう。

Jeans2019/08/16 23:32

 リーバイスが、「歴史的に価値の高いアイテムを忠実に再現する」として、1962年の [Freewheelin' Bob Dylan] のジャケットで、ディランがはいていたジーンズをイメージした製品を発売すると言う。
 写真には、謎のディランもどきが出てきて面白い。神様、仏様、ディラン様!何でも出てくる観がある。

Levi’s® よりボブ・ディランとかつてのガールフレンドに纏わる音楽ファン必見のジーンズが登場

 ジーンズ。ジョージが似合うのだ、これが!美男は何を着ても似合う。50周年を迎える [Abbey Road] もジョージはジーンズだし。
 個人的に気に入っているのは [Concert for Bangladesh] のリハーサル。本番のスーツ姿も格好良いけど、ジーンズ最高。ディラン様もジーンズだけど、ジョージに分があるな。



 ジーンズと言えばで思い出すのが、ベンモント・テンチ。彼は大学を中退してトムさんたちとLAに出てきたのだが、その当時(20歳くらい?)ジーンズを持っていなかったという。本人ではなく、トムさんが語っていたのだが、よほどそれが印象的だったのだろう。
 そういえば、ハートブレイカーズになってからも、ベンモントがジーンズをはいている印象って無いな。

 トムさんはけっこう頻繁にジーンズをはいているイメージがある。
 中でも、"Handle with Care" のビデオでのジーンズ姿が好きだな・・・と思って確認してみたら、五人中三人がブルージーンズだった。
 実年齢とは関係なく、ロックの精神には常に若さがあり、ジーンズはそのファッションアイテムとして、これからも愛されるだろう。

Afro Hair2019/08/20 21:10

 仕事でシンガポールに来ている。
 ホテルの注意書きに、「爆発物とドリアン持ち込み禁止」とある。この両者を同列にして良いのだろうか。

 ある会議で、ある製品の性質の話になった。
 とある粒子は重さに対して、かさが大きい。それは核となる物質に、付着した物質のせいである。その付着物の付き方を説明するのに、彼はちょっと考えて、ホワイトボードに、こう書いた。

afro

 afro.....?
 アフロヘア―のように、核となる物質(頭)に軽く、なおかつかさ高く髪が盛り上がっている様を説明したかったのだ。
 ああ、なるほどね。みんな納得。それ以降、会議中の私の頭の中では、ジミ・ヘンドリックスが鳴り響いた。



 あとはビリー・プレストンかな。
 このビリー・プレストン、バンドメンバーも含めて髪型が決まっているし、凄く格好良い!靴もぴっかぴか!

Dancing Queen2019/08/24 19:42

 シンガポールでの会議から帰国。
 初めてナイト・フライト ―― シンガポールを23時に発って、東京に7時に着く ―― を体験したが、きついものだ。
 あちらにいる間、頭痛がひどくて四六時中鎮痛剤を飲んでいたが、ずっと英語で通さなければならなかったからではないだろうか。

 ディナーも仕事のうちである。
 アメリカの会社なのだが、宴会のノリは日本風で、カラオケ大会になる。
 私はカラオケをしないので眺めていたのだが、女子チームみんなで歌うぞ!という流れになり、さぁみんなが知っている曲は?というわけで、アバの "Dancing Queen" が選ばれた。
 「マンマ・ミーアの曲ですね」といった人がいて、可笑しかった。

 さて、"Dancing Queen"。私はアバに関して門外漢なので改めて調べたのだが、1976年の曲とのこと。ディスコ・ミュージックにも分類されている。メロディのやや甘いところが、ポップスとしての質を高めている。



 カラオケは始まってみると、サビはみんな歌えるが、Aメロは知らないという感じ。
 そして低音が難しい。サビのハーモニーも低音がどっしりしているところが良いのだろう。
 曲の構成として優れているのは、なんと言ってもサビが二つあり、しかもその二つ目から曲が始まっている点。これもまた、この曲をただのディスコ・ミュージック以上のものにしているのだろう。

Soul Man2019/08/30 21:54

 "Soul Man" のオリジナルは、1967年ソウル・デュオであるサム&デイヴだが、私にとっては、圧倒的にブルース・ブラザーズだ。
 このSNLの映像は何度でも繰り返し見ていられる。



 そもそも、ブルース・ブラザーズの見た目からして大好き。二人で作り上げる世界がちょっと間抜けなような、可愛いげがあって、スマートになりきれないけど、格好良い。大人だか、子供だかわからないようで、稚気としゃれっ気がある。それがある程度、彼らの意図だということも分かるので、なおさら格好良い。

 歌はそれほどうまいわけではなく、ダン・エイクロイドもそれは認めていた。ただ、彼曰く「華がある」。どんなに上手い歌手でも、こういう華がみじんも無かったら、聴く気が失せる。
 ダンスの振り付けも凄い。これは専門の振付師がいたのか、彼らの創造なのか知らないが、力の入れ方、抜き方が絶妙だ。特にイントロで不機嫌そうに突っ立っていたと思うと、突然ガチャガチャ動き出すのは、ロックの(私にとっては完全にロック)名シーンのはずだ。

 それにしても、改めて認識するのだが、ブルース・ブラザーズ・バンドの演奏の上手さ ―― こちらは本当の意味で「巧い」のだが、クオリティの高さには感動する。一種のコメディのネタに、これだけの上手いメンバーが集結したのだから、このユニットの引きがいかに強かったのかがわかる。
 特に良いのが、スティーヴ・クロッパーのギターと、ダック・ダンのベース。バンド界でも最高峰だろう。それから、このバンドでは四人編成の、ホーンズ。軽くて、アクセントが明確で、鋭利な響き。

 動画サイトで "Soul Man" を検索すると、サム&デイヴはもちろん、ロックの殿堂のジャムもある。豪華な面々だが ―― ちょっとグダグダ過ぎ。もともと、ロックの殿堂のジャムにはリハ不足の傾向があるのだが、これはかなりだめな方。
 やはりSNLのブルース・ブラザーズを見ているのが、一番良さそうだ。