Victoria2015/10/28 21:54

 ロンドンに滞在しているときは、1日は少し遠出をすることにしてる。
 初めて行ったときは、リヴァプールやウィンザー,ヘンリー・オン・テムズへ行った。2012年はオックスフォードとヘンリー・オン・テムズ。2013年はレスターへ行った。
 今年はどうしようかという所で、カンタベリーに行くことにした。カソリック時代からの司教座であり、現在も英国国教会の総本山だ。歴史好きとしてはおさえておきたい。

 カンタベリーは方向としては、ドーヴァーに近い。鉄道は、セント・パンクラスからか、ヴィクトリアから出ている。私はヴィクトリアから出発した。
 ホテルから地下鉄でロンドン・ヴィクトリアへ。例によって大きなターミナル駅で多少まごまごする。

 私はヴィクトリアという駅名を、すっかりヴィクトリア女王から取られたものだと思っていた。完全に間違ってはいないが、正確でもない。
 ヴィクトリア女王から名を取ったヴィクトリア・ストリート近くにできた駅だからロンドン・ヴィクトリア駅なのだという。
 ヴィクトリア駅といえば思い出すのは、オスカー・ワイルドの戯曲 [The Importance of Being Ernest](邦題「真面目が肝心」)。主人公の一人であるジャック・ワージング氏は赤ん坊の時、ヴィクトリア駅の荷物預かり所のハンドバッグの中に置き去りにされ、お金持ちのカーデュー氏に引き取られたということになっている。その話を聞いて卒倒しそうになる恋人の母親に、「ブライトン線です」と念を押す。

 そんなこんなヴィクトリア駅で、頭の中に流れるのは、もちろんザ・キンクスの "Victoria"。



 このライブ演奏、テンポが速過ぎてテンパっている感じがいい。それにしても、レイ・デイヴィスってこの時代の長髪ロッカーなのに、どうしてこんなにイマイチな見た目なんだろう…?ロックバンドとしては、イカしてて格好良いんだけどね。
 この曲の "Victoria" はまさしく、ヴィクトリア女王であり、古き(良き?)大英帝国の象徴でもある。

 もう一つ、ヴィクトリア女王ときて大好きなのは、モンティ・パイソン。伝統のエプソン競馬場からの中継。
 まずはエリック・アイドル演じるレポーター,ブライアンが騎手たちにインタビューする。これは、「騎手は小柄」というネタだ。しかし、私などは実際にエリックに会ったらこの状態だろうな。エリックはあの6人の中では真ん中くらいだが、ジョン・クリーズとグレアム・チャップマンが大きすぎるのであって、エリックもかなり背が高い。
 インタビューに続いて、「ヴィクトリア女王杯障害レース」のスタート!
 このバカバカしさが大好き。