Watson and Dylan2015/10/10 22:01

 IBMが開発した Watson は人工知能のような物だと思うが、Wikipediaによると、IBMは「自然言語を理解・学習し人間の意志決定を支援する」システムと説明している。
 要するに、「質疑応答」システムで、機械との会話でありがちなトンチンカンなやりとりを解消しようという試みだろうか。
 ミステリー・ファンとしては、Watson という名前に凄く意味がありそうだが、何のことはない、IBMの創業者から取った名前とのこと。

 IBM Watson のCMで、Watsonがボブ・ディランと共演している。



 「ボブ・ディランは私の言語能力を向上させてくれる。あなたの詞を全て読みました」と言うWatsonに、ディランが「全部?」と聞きかえす。1秒で数百ページの言語を読み込むことが出来ると知ると、「早いな」というディラン。
 Watson は歌もうたえると言う。「歌える?」とディランが聞きかえすと…というオチ。
 いきなり、ディラン様がギターを持って登場し、身を乗り出す!おお、ギター!やっぱりディラン様にはギターですよ!弾くのか?!弾きますか?!…持ってきただけだった。
 ディランの明るいところで見ることはあまりない。でもこの明るい画面の中で、その青い瞳の美しさが際立つ。

 ディランと言えば、1965年から1966年のアウトテイクを収録した、[The Cutting Edge] から、"Sitting on a Barbed Wire Fence - Take 2" が公開されている。



 ちょぉっと素っ頓狂な…何か食べたか、吸ったか?ヒヤヒヤ…。とにかくかなりハイなディラン様。なかなか聴けないようなシャウトが、ビックリだけど格好良い!最後は、"Fade out!" と叫ぶ。
 18枚組がどんな濃度の構成になるのかはともかく、少なくともハイライトだけを集めた2枚組は、こんな凄い音が詰まっているに違いないと期待している。

 ディランは10月1日ノルウェーのオスロから、ヨーロッパ・ツアー再開。11月下旬まで、元気に頑張って欲しい。