I Should Have Known It2010/05/17 22:47

 いよいよ、TP&HBの新譜 [MOJO] の発売が、来月6月15日に迫ってきている。
 バンドの活動も活発になってきた。全米ツアーが発表され、一部キャンセルされて、オーダーしなおして冷や汗をかかせ。一曲聞かせて("Good Enough")びっくり仰天、二曲目 "First Flash of Freedom" で落ち着きつつも、かなり変わったサウンドになりそうだと思わせて…いよいよ、映像情報が届き始めた。
 オフィシャル・ビデオとしての "I Should Have Known It" ― この曲にはかなり強く心をつかまれた。私は単純に、格好良いリフがクールにキメてくれるブルース調の曲が好きなのだ。トムが声を張っているところも好感。



 何といっても、エンディングでギアチェンジをしてテンポを上げるところが最高。これまでのTP&HBではそれほど頻繁に用いられた手法ではないが、実に自然なバンド・ワークで突っ込んでいく感じが素晴らしい。これはぜひとも、ライブで聴いてみたい。
 この格好良さは、やはりマイクとトムの共作であることに理由があるのではないかと、私は推測している。けっこうピアノも作曲に使うトムに対して、マイクはギター・リフからの作曲に特化しているのではないかと思っているのだが…。
 もちろん、スライドを含むマイクのギター・ソロの格好良さはいつもの通り。それから、そのマイクと背中がぴったりくっついているのではないかとさえ思わせる、ベンモントの連打がニヤリとさせる。

 大事な大事な、ビジュアルチェーック!大事なのだ。もの凄く大事なのだ!ルックスも兼ね備えたロックバンドとしては、ここで気を抜いてはいけない。その意味でも、無論15日に出演した、SNLも確認済みである。
 まず、ベンモントはいつも成績優秀なので、特にコメントすることもない。SNLでは中折れ帽でキメていたが、何をどうしようが、彼は美形なので、特になし。
 マイク。もうドレッドにも慣れてきた。…ブラッシングしなかったからって、ドレッドになるわけないでしょッ?!日本人は髪にうるさいのだよ!とにかく、ドレッドは取れかかりが格好良いので、ツアーの時に良い塩梅になってほしい。ひげは剃ったようだが…ちゃんと染めていれば伸ばしても良いけど、そうしないのなら、やっぱり剃った方が良いな。サングラスは、ステージは外してね。マイクの笑顔が好きなんだ。

 さて、最重要にして、最大の問題。トム・ペティ御大は?!
 今回の髪型は、近年まれに見る傑作だと思っているのは私だけだろうか?私にとってベスト容姿トムさんは、"Waiting" とか、ウィルベリーズ期なのだが、今回の髪型は、前者,80年代前半のそれに近い。襟足にむかって曲線でまとめる感じ。いいな、私もあれにしようかな。前髪のかかり具合も良い感じ![Highway Companion] の時は、前髪を厚くし過ぎたのかもしれない。断っておくが、トムさんの前髪の有無を議論する際、これは生え際の問題ではなく、頭骸骨の問題であることを忘れてはならない。
 体型は…SLNを見る限りは、特に問題なしと思うのだが。着やせするタイプ?
 着る物で思ったのだが、黒を基調に柄シャツを着る傾向は、少々注意を要する。つまり、下手をするとトムさんとマイクが「おそろ」になる恐れがある。いや、べつに「おそろ」になっても構わないのだが。ネタとしては。
 ひげ。…私は別にひげでも構わない。手入れさえしていれば。剃るとお肌のトラブルを目立たせるのかもしれないし。そこはお任せする。ただ、ひげの分だけ顔は膨張するので、気をつけること。
 サングラスの形は好き。トムが若いころから思うのだが、こういう大きくてマッカーサーみたいなシェイプ(あれって、何と言うのだろうか)の方が似合う。どうも憧れでロジャー・マッグインとか、ジョン・レノンのタイプも好んで着用するのだが、似合わない。
 ともあれ、今回のルックス作戦はかなり良い!さすが女優!ばっちり本番に合わせてきた!

 あとは、ステージでどう振舞うかだが。SNLで手ぶらの時は、変な踊りのような、モジモジのような、手持無沙汰のような、忘れ物をしたような…中途半端で変。マラカス投げちゃうし。だったら最初からタンパリンを持っていれば良いでしょう。「ジーン・クラークみたいだよ!」などとおだてれば、そうするだろうか。
 「手ぶらトムさん」を見ていたら、ミック・ジャガーの偉大さを思い知ってしまった。