Rubber Soul vs Revolver2022/11/14 19:55

 週末のバラカンさんのラジオ番組は、月曜日にまとめて聴くことにしている。
 バラカンさん曰く、[Revolver] は質的にビートルズの最高傑作に間違い無いのだが、それほど好きではない曲も何曲かあり、その曲数の差で [Rubber Soul] の方が「より好きなアルバム」だそうだ。
 私にとっても、[Rubber Soul] と [Revolver] は一番好きなビートルズのアルバムの座を争う二作品だ。一応、ジョージの曲が3曲入っていること、"And Your Bird Can Sing", "She Said She Said" が入っていることが決め手になって、[Revolver] が一番好きだとしている。

 しかし、確かに [Rubber Soul] も捨てがたい。ジョージ・ファンとしては、"If I Needed Someone" は数曲分に相当する名曲だし、"Nowhere Man" や "In My Life" も最高傑作だ。
 そう思って改めて [Rubber Soul] の数曲を聴いたのだが、やはり前回リマスターのステレオは大失敗だった。バランスが悪くて、背中がかゆくなるような気持ち悪さがある。やはりモノラルで聴くべきだろう。



 こうなると、今回の [Revolver] のように、再度ステレオ・ミックスのし直しが待たれる。何せ今回の [Revolver] はかなり大成功だったと思うからだ。

 あらためて [Rubber Soul] の曲目を見ると、ほかにも "Drive My Car" や、"Norwegian Wood (This Bird Has Flown)" が含まれているので、かなり強い。
 ただ、リンゴがヴォーカルを取る曲は、圧倒的に [Revolver] の "Yellow Submarine" が勝っているし、「余り好きではない曲」で言うと、私は "Michelle" が大嫌いなので、たぶんそこで "Rubber Soul" は分が悪いのだと思う。

 それにしても、"In My Life" の威力は凄い。曲も、歌詞も演奏も満点で、[Revolver] では "Here There and Everywhere" と "Eleanor Rigby" でやっと対抗できているというものだ。



 こうして聞き比べると、ますます両者の甲乙は点けがたく、正直言って双方がビートルズで一番好きなアルバムになる。たしか、アンソロジーでリンゴか誰かが、この二枚は「一組のアルバムのような物だ」と言っていた。
 ますます、[Rubber Soul] のスペシャル・エディションの発売が待ち遠しくなってしまう。[Revolver] は一番好きなアルバムだからと言う理由で5枚組スペシャル・エディションを買ったのだが、結局 [Rubber Soul] でも同じ事になりそうだ。売る側の思うつぼ。致し方ない。