German Metal2022/01/24 20:17

 NHKラジオのドイツ語講座で初級編を去年の春から始めて、もうすぐ1年になる。もちろん、ドイツ語が話せるようにはなっていない。
 講師は、高橋亮介先生。毎回、ドイツ留学時代のエピソードを披露してくれるのだが、これがすごく面白い。ドイツということで、オペラやバレエの話もあるのだが、音楽的には圧倒的にメタルの話が多い。先生自身が「メタラー」で、メタル・フェスティバルに遠征して出会う、ドイツ語圏人たちの面白エピソードがあれこれ出てくる。
 中でも面白かったのは、「メタル・トレイン」。
 先生の留学先からはちょっと遠いし、宿泊もどうすれば良いのだろう、でも行きたい…という、あるメタル・フェス。なんと、アクセスの良い駅からフェス会場まで連れて行ってくれる、寝台列車があるという。その名も、「メタル・トレイン」!おお、これは素晴らしい!車中で寝れば、宿泊代が浮く上にフェスに参加できて、そのまま帰れる!…と、思ったら甘かった。列車は至る所で停車しては、待ちわびたメタラーを乗せ、そのたんびに車内は盛り上がる。盛り上がるもいいけど、ゆっくり寝ていられない。そしてフェス本番を堪能したら、またその列車に乗って、ゆっくりゆっくり各町でメタラーを降ろしてゆく…という、長く辛い旅だった!
 なんだか、わかるなぁ…好きな音楽のためなら山越え、谷越え、海越えて…一泊三日で LA にTP&HBを見に行った身としては、分かりすぎる。
 それにしても、「メタル・トレイン」?なんか凄そう…



 ドイツ語レッスンの会話の中には、将来の夢を語る少年が登場する。
 "Ja, ich werde später Gitarrist, so wie Kai Hansen!"
「うん、カイ・ハンセンのようなギタリストになりたいんだ!」

 高橋先生曰く、カイ・ハンセンはジャーマン・メタルの超大物。国際的な活躍をしているので、英語で歌ったり話したりするのに慣れていたので、いざドイツ国内でドイツ語を話すのを聞くと、急に普通のおじさん感が増したと言う話が面白かった。

 ジャーマン・メタル…そもそも、メタルって知らないんだけど。一度見てみないとね…



 わぁー!なんか凄い!これがあの有名な、「ヘドバン」だな!
 メタルだって、TP&HBだって、元をたどれば同じ音楽から派生したのだから、親戚みたいなものだが…それにしても、ロックの多彩さというものを思わずにはいられない。