Angel Dream (Songs and Music From The Motion Picture "She's The One")2021/07/06 21:02

 トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの [Angel Dream] が届いてからずっと聴いている。
 "105 Degrees" が格好良い。これがどのアルバムにも収録されなかったのは不思議だが、よく聴くと、サビが尻切れトンボなのかもしれない。歌詞ができあがらなかったようにも思えなくもない。
 それにしても、バンドとしての完成度は素晴らしい。



 それはそうと…この [Angel Dream] というアルバムは、一体何なのか?
 こんな時、頼りになる Heartbreaker's Japan Party さんの情報によると、「元々は 6月12日開催の<Record Store Day>のための限定アナログ盤を、一般発売することになった」ものであり、その CD 版ということえらしい。
 RSD 向けのアナログって、せいぜいミニアルバムか、シングル程度のものが通例だったような気がするが(アナログに興味がないので詳しくない)、今回は12曲も収録されており、しかも未発表曲もある…から、CD 派のためにも、発売してくれたという点においては、実にありがたい。

 しかし、副題についている Songs and Music from Motion Picture "She's the One" というのが、しっくりこない。
 映画のサントラとして発表された [She's the One] を、ハートブレイカーズの正式なスタジオ録音アルバムに改めて並べたいなら、ちゃんと "Walls (Circus)" などの全ての曲を網羅してリミックス・リマスターし、再発特典として未発表曲や別バージョンを添えた、盤(箱?)を作れば良かったのに。
 去年出した [Waildflowers & All the Rest] と、企画が中途半端に被ってしまったようで、どうにも据わりが悪い。

 要するに、トムさんはこの時期、トムさんのソロ・アルバムを作っていたつもりだけど、マイクなんて最初からべったり一緒だし、バンドも、スタッフも、結局ハートブレイカーズを形成することになる、メンバーも揃ったスタジオ仕事が、膨大にあって、まとめるのが難しいみたい ―― ということは分かる。
 セッションとしては一貫性があるが、後年そのまとめ方としては、とっ散らかっていると。まぁ、そういうことらしいなぁ…

 最後につけくわえるが、"French Disconnection" はとても名曲。尺が合っていないので、合わせる形で録音して欲しかった。ティン・ホイッスルかなにかと、合奏したくなる。