Chopin / Prelude 42019/03/24 19:22

 今シーズンのフィギュアスケートが終わった。
 最終的には、勝つべき人が勝ったという感じ。勝てなかった人たちも、全力を出して、見応えのある勝負だった。

 今シーズンの選曲で一番良かったのは、チェコのミハル・ブレジナ。スペンサー・デイヴィス・グループの "I'm a Man" ―― これは流れているだけでも名曲という、良い選択。そこから AC/DC の "Thunderstruck" をつなげ、盛り上げて終わる。テレビでも字幕で紹介されたのはこの二曲。
 実は、この二曲の間に、一曲挟まっている。作曲はショパン。プレリュード4番。演奏はジミー・ペイジである。



 さすがに若いジミー・ペイジは格好良い。1980年ごろらしい。
 ショパンの曲をほかの楽器でカバーすると、大抵ろくなことにならないが、これは結構良い方。
 原曲の良さも抜群。ショパンの数ある名曲の中でも、もっとも鬱然として美しい。そして、もっとも技術的にも易しい。

 実は私もいま、ピアノでショパンのプレリュードを弾き始めている。バッハのパルティータ2番の後の、ショパン。とりあえず4番までは進んでいるが、先は長い。少なくとも、「雨だれ」までは行きたいのだが。
 ショパンのプレリュードというと、マルタ・アルゲリッチの録音が名盤である。聴いていると圧倒される。彼女を超える名盤は出るだろうか。
 ここでは、エフゲニー・キーシンで。アルゲリッチと同じく、少し早めで、私もこれに近いテンポ感で弾いている。