Howie2017/07/29 23:12

 トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの twitter では、デビュー40周年記念として、バンド史を振り返る写真をアップしている。
 7月25日の写真がこれ。1989年、ツアー中だろうか。マイクとハウイ。



この写真がたまらなく好きで、たまらなく悲しい。

 この写真を初めて見たのは、たぶんドキュメンタリー映画 [Runnin' down a dream] での、ハウイを回想するマイクのコメント中だったと思う。
 マイクが広げている本は何だろうか。写真集のように見える。だとすると、デゾ・ホフマンあたりの、ビートルズ写真集だろうか。
 背後のフライト・ボックスには、トラヴェリング・ウィルベリーズのステッカー。
 ギターを抱えて、マイクが広げる本に興味深げなハウイ。ハウイに視線をやるマイク。

 ハートブレイカーズは、どれほど素晴らしい仲間を得て、そしてうしなったのか。ハウイが居てくれた事の幸福感と、彼の不在という喪失感。
 バンドとして40年、いろいろあったけど、結局うまく行って今日に至る。何もかも順調というわけでははなかったし、喧嘩別れしてしまった仲間もいる。人生にはそういうこともある。でも、ハウイの死だけは、この喪失だけは、どうしても「人生のそういうこと」では乗り越えられない痛烈な出来事だった。

 正直に言ってしまえば、スタンとハウイの居た頃が一番好きだ。若さと、それに伴うエネルギーが、真っ直ぐにロックに向かっている。その時でないと発散されない、輝きがある。その輝きを放つ期間というのは、とても短いに違いない。
 短いからこそ、愛しいのであり、可憐ですらある。

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