Summertime Blues2017/07/22 22:39

 いつもお世話になっている Heartbreaker's Japan Party さんが呟くことには、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズが "Summertime Blues" を演奏したことがあるとのこと。

 "Summertime Blues" って何だ?…から、私は始まる。

 確認すると、ああ、ザ・フーのあれか ― と思った。



 名演すぎて、すっかりザ・フーの曲かと思い込んでいたら、オリジナルはエディ・コクランというのだから、自分の無知無礼加減が知れる。



 このエディ・コクラン、21歳というのに驚いた。ものすごい貫禄がある。

 トムさんがコクランについて言及していることがあるだろうかと、"Conversations with Tom Petty" と "Petty The Biography" のインデックスを確認したのだが、コクランの名前はない。

 一方、女子ファン・センス溢れる "Tom Petty: Rock 'n' Roll Gurdian" だが、こちらにはインデックスがない。しかし、気の利いたことに、トムさんが自分のラジオ番組 "Buried Treagure" でかけた曲のアーチスト別一覧表があるのだ。
 その中に、エディ・コクランの曲も5曲あるのだが、"Summertime Blues" はない。ザ・フーも26曲かけているのだが、この曲はかけていないようだ。
 ただし、この本の出版年は2014年。ラジオの最終シーズンも、たしか2014年なので、このリストが完全版なのかどうかは不明。

 さて、肝心のTP&HBによる "Summertime Blues" の演奏だが、世界で最も信用のおけるハートブレイカーズ情報を持っている(事によると、本人たちよりも信用できる)、Heartbreaker's Japan Party さんは、記憶に無いと言っている。
 もっとも、マッドクラッチのライブ演奏では披露されたようだ。その映像がこちら。



 いつも思うのだが、マイクはどうしてこうも無闇に格好良いのだろうか。
 それにしても、マッドクラッチというのが惜しい。私は先月ハートブレイカーズを見て以来、マッドクラッチのまずさ ― 致命的に下手なドラム ― がぞっとするほど嫌になってしまっている。
 でも、ハートブレイカーズの3人が好きすぎて、まずい音を削除し、上手いところだけを、あたかも音大の和声聴音課題のように、抜き出して聴く技術を体得しつつある。結論として、彼らの "Summertime Blues" は格好良い。