Walls2016/08/08 20:41

 2016年8月6日は、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの [She's the one] の発表から20周年だそうだ。

 このアルバムが発売された頃、私はTP&HBのファンになってまだそれほどの年月が経っていなかった。音楽雑誌を買うという習慣もないし、発売日を前もって知って心待ちにして買うということもまだしていない頃だった。
 ただあるとき、歯医者の待合室で、すごく良い音楽を聞いた。あれは、"Walls" だったと思う。アルバム冒頭の "Walls (Circus)" だったのか、アコースティックな "Walls (No. 2)" だったのかは、定かではない。とくにかく、 "Walls" だった。
 その後、発売からどれくらいして、このアルバムを購入したのかは覚えていない。かなり経ってからではないだろうか。

 "Walls" はどちらが好きかというと、難しい。昔は "No.3" が好きだったような気がするが、あのゴージャスでカラフルな "Circus" もたまらなく好きだ。最初のカウントも含めて。
 ミュージック・ビデオはこの曲の厚み、色彩、不思議な浮遊感をうまく表している。あのTシャツはジョージからもらった物か、似ているけど違うのか?



 ライブで演奏されることの少ない曲だが、2003年の"Sound Stage" で演奏している。スコット・サーストンの活躍がグッと来る。オリジナルには無いピアノのソロも格好良い。可愛いリッケンバッカー型のマンドリンを弾きながら微笑むマイクも良い。演奏が終わった後に、満足そうにトムさんの背中を見つめている。
 そして、こういう曲を聴くといつも思うのだ。ハウイが居たら、さぞかし素敵だったろうと。