新旧ヘアカタログ2016/06/03 22:29

 マッドクラッチのライブ情報も海の向こうから伝わってきており、写真を載せるニュースサイトもある。
 さぁ、トムさんチェーック!!(他のメンバーはチェックしないのか、そのあたりはおいておく)
 Photos: Tom Petty and Mudcrutch launch first tour at Denver's Ogden Theatre



 あー…そっちか。そっちに行ったのかトムさん。おでこを出す方ね。うーん。うーん…トムさんは前髪を垂らす方が好きなんだけどな。
 既視感があるなぁと思ったら、これか。この二人を合成すれば良いんだ。



 右の人は、晒し者の刑ね。新譜でイマイチなセンスの変名を使ったから。

 1970年のジョージ、27歳か。27歳!うわぁ、貫禄あるなぁ…
 年齢の差もあるが、やはり根本的に美男子との差なのだろう。そして毛量。ジョージは眉毛も立派だし、頭髪のヴォリュームがまったく違う。そのくせ胸毛は無い。(胸毛裁判で勝訴している)
 ジョージの毛先がオシャレにカールしているのは、天然なのかなぁ。天然なんだろうなぁ。まさかホットカーラー巻いているはずもないだろうし。

 トムさんの髭期の髪型で、一番良かったのは [Mojo] の頃だと思う。絶妙なカーブとふんわり感、前髪も良かった。これも、6年前か。



 まぁいい。トムさんの髪型はアレコレ試行錯誤が延々と続く宿命にあるのだ。いくらでもお金を掛けて頑張って欲しい。

 1970年のジョージと言えば、この写真がツボ。どこから突っ込めば良いのやら。

Good as I Been to You / World Gone Wrong2016/06/07 21:25

 先日、テレビでNHK交響楽団を見ていたら、フランク・シナトラが出てきた。「シナトラは好きじゃない!」などと暴言を吐いた手前、ビクっとした。
 指揮のレナード・ストラッキンの両親はシナトラの友人だったとのことで、子供のころシナトラ「おじさん」と呼び、よく子守歌を歌ってもらったとのこと。

 ディラン様はディラン様自作の曲を歌ってこそのディラン様だ!などと言ったら、自己矛盾に陥った。全てカバー曲であるアルバム,[Good as I Been to You] と [World Gone Wrong] はどうなのかという問題だ。
 1992年,1993年に発表された両アルバムは、トラディショナル・フォーク,ブルースなどのカバーアルバムで、ディランのオリジナル楽曲は収録されていない。
 あらためてこの二作を聞いてみた。

 結論は、大好きなディランのアルバムだということ。
 どの曲もディランの身体のような一体感で、自然に耳に入り、染み渡ってくる。
 簡単な話で、そもそもレコード・デビューした頃のディランが、このトラディショナル・ソングのスタイルだったので、デビュー当時のアルバムが好きなら、[Good as I Been to You] と [World Gone Wrong] も好きだと言うのが自然なのだろう。
 もう一つはっきりしているのが、ディラン様がカバーをするのは好きだが、シナトラは好きでは無いという事らしい。

 この二作品は、私がディラン・ファンになる前に発表されているアルバムだ。長いディランのキャリアの一部として捉えており、全く違和感なく受け入れていた。
 それ以前からのディランのファンたちは、この二作品をどう受け取ったのだろうか。今、シナトラにうんざりしている私のように、「カバーなんて」とうんざりしていたのだろうか。
 ともあれ、1990年代初頭のディランの「カバー・ブーム」は、二作品で終わった。今回の「シナトラ・ブーム」も二作品で終わるだろうか。

  [World Gone Wrong] 収録の "Blood in My Eyes" にはミュージック・ビデオがある。かなり好き。



 要するに、トップハットを被っているのが好きなんじゃないかと言われると、否定できない。

Wild Thing2016/06/11 14:51

 ソングライターズ・ホール・オブ・フェイムの授賞式が賑々しく行われ、豪華なゲストと共に、今回の受賞者であるトム・ペティもマッドクラッチを率いて登場した。
 殿堂入りしたのはソングライター・トム・ペティなので、率いるのはマッドクラッチでも、ハートブレイカーズでも何でも良いし、ウィルベリーズだって構わない。なんなら、独りでも良いのだが…マイクがいないところで仕事をすると、碌でもないことになりかねない。
 しかし、受賞記念パフォーマンスとなると、やはり上手い方のバンドが良かったかも知れないという気も。

 同時に殿堂入りしたメンバーのなかに、チップ・テイラーの名前があった。
 この人が何者かはピンとこなかったが、演奏シーンで、"Wild Thing" をやっていたので、この名曲の作者であることがわかった。

 "Wild Thing" といえば、映画「メジャーリーグ」で使用されたバージョンが有名だが、最初にヒットさせたのは、ザ・トロッグズ。1965年というのだから、古い話だ。



 ザ・キンクスっぽくて、なかなか格好良い。
 普通なら、ギターソロに入るところが、ここではオカリナ。ストーンズもリコーダーを使った、60年代後半のブリット・バンドではフルートなども多用される。これも、中々面白い選択だ。

 ジミ・ヘンドリックスもライブでカバーしており、あの有名なギターを燃やすシーンは、この曲の演奏中だったそうだ。



 ジミ・ヘンドリックスはこの写真でも分かるように、右利き用のギターを、左利きの向きで弾いていたとのこと。どうやら、弦は上下逆に張っていたらしいのだが、そうするとヘッド,ペグにかかる力が、元々の想定と違ってしまい、楽器が傷まないのだろうか?
 私は主にピアノ弾きで、ピアノのメンテナンスは調律師さんまかせ。現にいま、調律の真っ最中。ギターはピアノほど音域が広くないので、大した問題は無いのだろうか。

 最後は、もちろんトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの "Wild Thing"。1980年くらいの映像だろうか。このセッションの映像はよく見る。
 騒々しい演奏に迫力があり、パワーみなぎる格好良さが最高。トムさんの緊張感と開放感を自在に操るヴォーカルも良いし、何と言ってもマイクのギターがイカしている。トムさんが勢い余ってギターをマイクスタンドにぶつけるのも可愛い。
 スタンとハウイの居る、この編成のハートブレイカーズはやはり、唯一無二の良さがある。

国立音楽大学 創立90周年 特別記念演奏会2016/06/14 21:28

 「こくりつ」ではない。「くにたち」音楽大学である。通称、「くにおん」
 1926年創立で、今年90周年を迎える。音大としては歴史の古い方で、私学では日本で一番古い。校名は東京都国立市にあったことに由来しているが、現在大学は立川市に移転し、高校から幼稚園までが国立市にある。
 創立90周年記念事業として、様々なコンサート、レクチャー、講義などが開催されている。そこで、6月12日にサントリーホールでの音大オーケストラと合唱による演奏会に行った。



 指揮は、準・メルクル。日本人と、ドイツ人の間に生まれた彼は、オペラ指揮者としても多く活躍しているが、NHK交響楽団との共演も多く、管弦楽の指揮でもテレビでよく見る。現在、国立音大の招聘教授だそうだ。
 オーケストラは国立音楽大学の学生が中心。一部OBや先生もいるようだが、ほとんどが学生だ。合唱は学生だけだろう。

 曲目はまず、武満徹の「セレモニアル」。オーケストラの演奏の前後に、笙の独奏が入ることが特徴。演奏は宮田まゆみ ― 先生。もともと、武満は彼女を想定して、この曲を作ったと思う。宮田まゆみ先生には、私も音大時代、雅楽でお世話になった。
 残念ながら私は武満のファンでもないし、雅楽は古典が一番良いと思っている。それでも、サントリーホールに笙の音が響くとぞくっとする。
 オーケストラ・パートは、ちょっと自信がなさげで、曲を掴み切れていない感じはする。メルクルが一生懸命引っぱっていく実感が伝わってきて、やはり学生の拙さは隠せないのだということと、良い勉強をしているということを実感する。

 二曲目はベートーヴェンの交響曲第九番「合唱つき」。
 舞台にオケと合唱が揃ったところでわき上がる拍手。思わず笑ってしまった。武満のときと、盛り上がりが違う。合唱メンバーの家族もいるだろうし、殆どの人が第九目的で来ているのだろうから。

 第一楽章は、まずおっかなびっくり。管楽器が慎重だ。確かに学生の技量なので多くは期待できないのだが、それにしても勢いがない。弦が入って、やっと曲が前に進む感じ。
 第二,第三楽章になると、だんだん滑らかに、余裕のある演奏になってきた。
 しかし、問題は第四楽章だった。第九は全曲で70分ほどかかる。体力を消耗する管楽器にとって、第四楽章がきつかったらしい。第一楽章が慎重だったのは、第四楽章のための体力温存だったのだろうか。
 二回目のテーマが始まったところで、管が大崩れを起こしてしまった。間髪を入れず合唱と独唱が立ち上がる。独唱は立派なプロなので、大崩れに惑わされない。合唱もさすがに完成度が高い。
 一度はオケも持ち直すのだが、繊細な表現で難しいトルコ行進曲のパートになると、ピンチ再び。管が息も絶え絶え。メルクルはテンポを落とさず、逆にどんどん上げていく。おそらく、テンポを緩めると、息がもたず、演奏をキープできなくなるのを防いでいるのだろう。
 技量に差のある二者が同時に同じ曲を演奏すると、もの凄いことになるのだ。
 終盤は、合唱が圧倒的な技量でホールに音楽の渦を巻き起こす。メルクルも、合唱の実力を信頼している感じが非常に強い。合唱の学生達自身も、自信をみなぎらせているのが分かる。

 同行した友人も言っていたのだが、「第九」という曲は、最後までやりきると、否応無しに感動する。あの失敗も、あのグダグダも、大崩れも、すっかり過去のことになり、幸せな気持ちだけで終わる。合唱が上手ければ、なおさらだ。
 フィナーレを迎えた瞬間の盛り上がり、大喝采、舞台に満ちる満足感。やれ俗っぽいとか。作曲者の自意識過剰だと、あれこれ言われるが、結局は否定のしようのない名曲なのだ。
 オーケストラに関しては、まだまだ成長途中。もっと体力をつけて、大きな曲を最後まで余裕をもって演奏し切る技量を身につけて欲しい。
 そんな厳しいことを言っているが、管楽器の学生達はよくやったと思う。人数も少ないし、ピアノやヴァイオリンに比べると演奏キャリアも短いだろう。そんな彼らには第九は荷が重かったと思うが、本当によくやった。

 合唱はさすがの上手さ。第九のために国立を目指す人が多いのだから、当然だろう。

 テレビで見るメルクルは笑顔が印象的だが、指揮する体全体が笑顔のようで、気持ちの良い人だった。あきらかに劣るオーケストラを鼓舞し、励まし、褒め、アドバイスを繰り返したに違いない。学生達にとっても、良い経験になっただろう。
 とても印象が良かったので、彼の指揮をほかでも見たくなった。オペラなどはどんな感じなのだろうか。

 天気の良い休日に、友人と楽しくお喋り、食事、素晴らしいコンサートホールで名曲の鑑賞。贅沢な一日になった。

 帰りに、のど飴をもらった。カンロと国立音大が共同開発したとのこと。音大生と、のど飴。あるある。

ピンクの金髪ビートルズ2016/06/17 23:20

 いつもお世話になっている、日本におけるトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ・ファンコミュニティ,Heartbreaker's Japan Party。7月2日の公式オフ会は、参加申し込み期限が6月20日(月)。
 ぜひともご参加を♪→FB Heartbreaker's Japan Party オフ会詳細

 そのHeartbreaker's Japan Partyさんから、教えてもらった、貴重な写真のサイト。トム・ペティが所属した最初期のバンド、サンダウナーズのカラー写真が紹介されている。

Former Gainesville Musician David Mason Remembered

 こっ、これは!伝説の!!ピンクのビートルズ!!!
 トムさんが、[Conversations with Tom Petty] の中で、サンダウナーズにはお揃いの服があったが、メンバーのママのお手製で、どういうわけかピンクだったとコメントしていた。
 ピンクのビートルズ…?
 以下、「カントム」から抜粋。(全文は [Cool Dry Place] でどうぞ)

Q:サンダウナーズには、お揃いのユニフォームがあったのですか?

TP:ああ。ぼくらはセルフ・サービスの靴屋に行って、ビートルズ・ブーツを買った。ビートルズ・ブーツが買える、唯一の店だったんだ。キューバン・ヒールになっているやつ。ぼくらは毎日ビートルズ・ブーツを履いていた。

Q:学校へも?

TP:ずっとだよ。それから、細いズボンも。本当にタイトでね。それから、デニス・リーのママが最初のユニフォーム一式を作ってくれた。ビートルズが着ていたみたいな、襟なしのジャケットだ。でも、色がピンクだったんだよね。それに、黒のズボン。ぼくはすごく細く見えた。
 それから、ひだ付きのシャツを手に入れた。キンクスを見ていたからね。キンクスがそういうひだ付きのシャツを着ていた。これもデニスのママが作ってくれた。
 だからあの頃は、ぼくらは同じような格好をしていた。そうしないとバンドには見えなかった。

 あの頃のバンドでは、同じような格好をしていたんだよ。1965年ごろだな。
 ストーンズが、同じユニフォームを着なかった最初のバンドだ。彼ら自身がユニフォームみたいんものだった。彼らの言動がね。
 とにかく、みんなある一定の時期は同じような服を着ていた。

Q:ザ・サンダウナーズという名前は、あなたが作ったのですか?

TP:たぶんね。でも、ほかの誰かだったかも。とにかく、みんな気に入っていた。それで決まった。
 すばらしき日々だったよ。1965年、ビートルズは巨大な存在で、音楽は大爆発していた。
 ぼくらはいてもたっても居られずに、練習したり、プレイしたりしていた。


 ずっと、「ピンクのビートルズ」の写真が見たかったのだ。本当にピンクだった…。それにしても、どうしてピンクにしたのだろう…?
 衝撃的なことに、写真の紹介コメントによると、トムさんのマッシュルームカットは、ウィッグなのだと言う。これ、本当だろうか?
 俄には信じがたい。さすがのトムさんだって、このころは豊富に頭髪があっただろう(←無礼)。
 12歳ごろのベンモント曰く、楽器店にはブライアン・ジョーンズのような髪型の少年(トムさん15歳くらい?)が居たというのだから、自前で立派にマッシュルームができたと思うのだが…。
 どうかな…ウィッグかなぁ…?

 「カントム」では、キンクスに倣った、フリル付きのシャツにも言及している。
 これだ。



 それにしても…キンクスって容姿がイケてないのよね…。音楽はクールなのに…
 ともあれ、このフリルシャツ。ロンドンのオシャレ大英帝国キッズだから良いのでありまして。アメリカは南部も南部、フロリダ州でこれは中々勇気の要ることではなかっただろうか。トムさん、可愛いし。この「ピンクの金髪ビートルズ」期のトムさんと出会っていたら、マイクは仲間になってくれただろうか…?

Led Zeppelin2016/06/25 20:27

 私は開票速報を見るのが好きだ。
 自分の政治信条とか、そういう事とは全く別として、とにかく開票速報が大好き。国政選挙の時は夜8時にテレビの前に陣取り、チャンネルをあれこれ変えながら見るのがいつも楽しみ。
 アメリカやUKの開票速報を、インターネットでチェックするのも大好き。一昨年のスコットランド独立の是非を問う住民投票の開票速報もネットにかじりついていたし、昨日のUKにおけるEU離脱・残留の国民投票にも、釘付けだった。
 もちろん、自分には自分の意見があるが、開票速報はそれとは別に、スポーツ的な面白さがある。

 さて、昨日も仕事そっちのけで開票速報をチェックしていたのは、BBCのニュースサイトだ。そのBBCで、下の方にレッド・ゼッペリンに関するニュースがひっそりとあがっていた。
 曰く、"Stair To Heaven" に関する盗作裁判で、ゼッペリン側が勝ったのだという。
 この手の「盗作」だの、「パクリ」だのいう話には、― 特にロックの名曲に関する場合、あまり関心がない。

 レッド・ゼッペリンは、音大時代に「師匠」から指南された。この「師匠」は同級生なのだが、少し年上で洋楽にも詳しかった。
 彼女曰く、ゼッペリンはデビューアルバムから順番に聞いていくと良い。そして、やがて「あまり良くない」と感じたアルバムで、購入を止めれば良いのだと言う。私はそれを実行した。
 個人差もあるだろうが、私にはこの伝授の仕方は正しかったようだ。デビューアルバムが一番良く、だんだん下がって行き、5枚目で私のゼッペリン購入は終わっている(正確には、[BBC Sessions] は買っている。)

 私が一番好きなゼッペリンの曲は、当然ファースト・アルバムに収録されているのだが、面白いことにトラックリストでも一番最初の曲なのだ。
 もっと言えば、最初の二音だけで「最高」という評価が定まっている。それほどに、"Good Times Bad Times" のイントロは凄まじい。



 ギターリフの格好良さは言うに及ばず、独特の間の取り方、リズムセクションのドライブ感も良い。パソコンでは聞こえないだろうが、ベースの素晴らしさも聴き所だ。
 ゼッペリンが後によくやっているような、ヴォーカルとギターの技量合戦みたいなものが好きではないのだが、この曲は両者がバランス良くアンサンブルを聴かせてくれる。曲が短いというのも良い。

 ゼッペリンを話題にすることは、あまり無いことだし、ついでなのでもう一曲好きな曲をあげておく。ファースト・アルバムではないが、これもイントロのリフだけで好きになった曲だ。タイトルも良い。
 「"Rock 'n' Roll" という言葉の入った曲が必要なのだ」という説を唱えた人が居るが、あながち間違っていないと思う。