Bob Dylan in Tokyo 6th April 2016 ― 2016/04/07 22:27
ボブ・ディランの来日公演が始まり、私にとっての初日は2016年4月6日となった。場所は、渋谷Bunkamuraのオーチャード・ホール。
めでたく、2013年のロンドンから4年連続でディランのライブを見たことになった。
今回の目玉は、何と言っても場所がホールだということだろう。前回,前々回の来日公演で散々苦しめられた、あのライブハウスでの立ち見とは雲泥の差!
開演時間に間に合うように行けば良いのだし、待っている間もきちんと確保された自分の席に座っていられる!何て素晴らしいのか!ライブ・ハウスだと、開演1時間前に並び、会場に入っても突っ立ったまま待ちぼうけ、演奏中も、休憩中も立ったまま!何と疲れることか!
やはり音楽は音楽に集中できる環境で聴きたい。席がきちんと有るのが良いし、盛り上がって立ち見になっても、椅子があることを前提として、それはそれで良いと思うのだ。
オーチャード・ホールは初めてではないが、改めて思うのは立派で音の良い場所だと言うこと。ロイヤル・アルバート・ホールも良かったが、オーチャード・ホールは更に音響が良かった。
セットリストは、去年10月のロンドンとほぼ同じだった。古い曲はせいぜい3曲ほどで、あとは最近のアルバムからと、最新盤であるシナトラのカバーが入る。
"She Belongs Me" でのハーモニカの鳴りが凄まじかった。オーチャード・ホールの音響の良さが遺憾なく発揮されている。まさにうなりを上げるようなディランのハーモニカが、圧倒的な迫力で迫ってきて、素晴らしかった。
その荘厳な響きに浸りながら、ふとディランが好きだった友人 ― 若くして亡くなった友人のことを思い出した。
前半の締めはいつものように "Tangled up in Blue" なのだが、やはりこれはクライマックスの一つだったろう。今のこのライブ・バージョンも、この名曲の名演に間違いない。
20分の休みを挟んで後半。ロンドンは、最上階の立ち見席で、ディランにしか神経が行かなかったが、今回は "Early Roman Kings" でのスチュ・キンボールがツボにはまった。本来はギタリストの彼がだ、この曲では一生懸命マラカスを鳴らしている。
いったん視線が彼に行くと、目が離せなくなった。スチュのマラカスにご注目あれ。
最近はピアノを弾くディランなのだが、相変わらず下手だ。
"Spirit on the Water" の時など、バンドマンたちがちゃんと細かくコードを変えながら刻んでいるのに、ディランは何がそうさせるのだか、変なコードをしつこくガツンガツン弾き続ける。普通、あれはつまみ出される。バンドマンたちもよく我慢するものだ。雑音は気にせず、サクサクと演奏している。
そこはディラン様ですから!…で押し通しているらしいのだが。やっぱり上手くなった方が良いと思う。あの程度のコードなら、練習すればちゃんと弾けるはずだ!ミュージシャンなのだから!
"Autumn Leaves" は有名な曲だし、とても盛り上がる。しかし、私の好きなタイプの曲ではない。綺麗なのだが、ああいう軟弱な曲は苦手。それを壮大なカラオケ大会みたいに気持ちよく歌うディラン。ちょっと笑えた。
アンコールも、いつもと同じで "Blowin' in the Wind" と、"Love Sick"。個人的には、2013年ロンドンで見た "All Along Watchtower" の方が良いのだが。
"Love Sick" はさすがに最高だ。やっぱりロックしているのが良い。ディランがギターを弾かなくても、バンドは格好良くロックしてくれる。ロック好きとしてはこれで締めてくれるのが嬉しいところだ。
さて、これから全国を回るディラン様。ディラン様も、日本の観客も、楽しめる素敵なツアーになりますように。
めでたく、2013年のロンドンから4年連続でディランのライブを見たことになった。
今回の目玉は、何と言っても場所がホールだということだろう。前回,前々回の来日公演で散々苦しめられた、あのライブハウスでの立ち見とは雲泥の差!
開演時間に間に合うように行けば良いのだし、待っている間もきちんと確保された自分の席に座っていられる!何て素晴らしいのか!ライブ・ハウスだと、開演1時間前に並び、会場に入っても突っ立ったまま待ちぼうけ、演奏中も、休憩中も立ったまま!何と疲れることか!
やはり音楽は音楽に集中できる環境で聴きたい。席がきちんと有るのが良いし、盛り上がって立ち見になっても、椅子があることを前提として、それはそれで良いと思うのだ。
オーチャード・ホールは初めてではないが、改めて思うのは立派で音の良い場所だと言うこと。ロイヤル・アルバート・ホールも良かったが、オーチャード・ホールは更に音響が良かった。
セットリストは、去年10月のロンドンとほぼ同じだった。古い曲はせいぜい3曲ほどで、あとは最近のアルバムからと、最新盤であるシナトラのカバーが入る。
"She Belongs Me" でのハーモニカの鳴りが凄まじかった。オーチャード・ホールの音響の良さが遺憾なく発揮されている。まさにうなりを上げるようなディランのハーモニカが、圧倒的な迫力で迫ってきて、素晴らしかった。
その荘厳な響きに浸りながら、ふとディランが好きだった友人 ― 若くして亡くなった友人のことを思い出した。
前半の締めはいつものように "Tangled up in Blue" なのだが、やはりこれはクライマックスの一つだったろう。今のこのライブ・バージョンも、この名曲の名演に間違いない。
20分の休みを挟んで後半。ロンドンは、最上階の立ち見席で、ディランにしか神経が行かなかったが、今回は "Early Roman Kings" でのスチュ・キンボールがツボにはまった。本来はギタリストの彼がだ、この曲では一生懸命マラカスを鳴らしている。
いったん視線が彼に行くと、目が離せなくなった。スチュのマラカスにご注目あれ。
最近はピアノを弾くディランなのだが、相変わらず下手だ。
"Spirit on the Water" の時など、バンドマンたちがちゃんと細かくコードを変えながら刻んでいるのに、ディランは何がそうさせるのだか、変なコードをしつこくガツンガツン弾き続ける。普通、あれはつまみ出される。バンドマンたちもよく我慢するものだ。雑音は気にせず、サクサクと演奏している。
そこはディラン様ですから!…で押し通しているらしいのだが。やっぱり上手くなった方が良いと思う。あの程度のコードなら、練習すればちゃんと弾けるはずだ!ミュージシャンなのだから!
"Autumn Leaves" は有名な曲だし、とても盛り上がる。しかし、私の好きなタイプの曲ではない。綺麗なのだが、ああいう軟弱な曲は苦手。それを壮大なカラオケ大会みたいに気持ちよく歌うディラン。ちょっと笑えた。
アンコールも、いつもと同じで "Blowin' in the Wind" と、"Love Sick"。個人的には、2013年ロンドンで見た "All Along Watchtower" の方が良いのだが。
"Love Sick" はさすがに最高だ。やっぱりロックしているのが良い。ディランがギターを弾かなくても、バンドは格好良くロックしてくれる。ロック好きとしてはこれで締めてくれるのが嬉しいところだ。
さて、これから全国を回るディラン様。ディラン様も、日本の観客も、楽しめる素敵なツアーになりますように。
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