I Call Your Name2015/09/13 22:12

 iPodをシャッフルして、たまたま聴いたのがビートルズの [Pastmasters 1]。何の気無しに聴いていたのだが、ふと "I Call Your Name" が気になった。
 まずは、ビートルズのオリジナルを確認。



 何て可愛いのだ!ジョージが!どうしてもジョージを見てしまう…!
 そうじゃない。初期から中期のビートルズの醍醐味は、なんといってもジョンの声の素晴らしさが満喫できることだ。
 私はこの曲にも、ビートルズでお馴染みポールとジョージのカラフルなコーラスがゴージャズについているに違いないと思い込んでいた。しかし、改めて聴いてみると、ジョンの声しかしない。声が重なって聞こえるところも、ジョンのダブルトラックなのだ。

 なぜ、ポールとジョージのコーラスがついていると思い込んでいたのか。
 間違いなく、これのせい!



 1990年に、ジョンが亡くなって10年目そして生誕50周年のトリビュートとして収録された、リンゴによる "I Call Your Name"。
 何と言っても、そのバンドの豪華ラインナップが凄い。ギターにジェフ・リンとジョー・ウォルシュ、ベースにトム・ペティ、そして世界一高いカウベル,ジム・ケルトナー!
1990年と言うことは、ウィルベリーズをはじめとした幸せな仲間が集まり、あれこれ楽しみ始めた頃。それからもう25年もたっているが、いまだにこの仲間達はしょっちゅうつるんでいる。

 「ビートルズ・コーラスの幻想」を作り出したのは、もちろんジェフ・リンだろう。リンゴの素朴な歌声に、ジェフ・リンの精緻で美しいコーラスが素晴らしくマッチしている。
 あまりにも良く出来ているので、オリジナルのビートルズにも、同様のコーラスがついているに違いないと勘違いさせたのだ。
 すごいな、ジェフ・リン。本家にはないコーラスをいかにも創作し、しかもそれが本家にもあると思い込ませる説得力!
 たとえるなら、シャーロック・ホームズが言いそうな、代表的な台詞として認識されている「初歩的なことだよ、ワトスン。」"It's elementary, my dear Watson." ― 実は原作にこの台詞は出てこない…みたいなもの。…だと思う。多分。

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