A Hard Rain's a-Gonna Fall2015/08/26 22:13

 9月25日、ロンドンで開かれるサザビーズのオークションに、ボブ・ディランの "A Hard Rain's A-Gonna Fall" の手書き原稿が出品されるという。
 手書きといっても、タイプライターで打った歌詞に、ディランが手書きで直しを入れているというものだ。

The Origins of Bob Dylan’s ‘A Hard Rain’s A-Gonna Fall’



 オリジナルは1962年のアルバム [The Freewheelin' Bob Dylan] に収録されており、彼の初期作品群の中でも重要な一曲となっている。歌詞が特に印象的。コール&レスポンス形式で、この世のあらゆる悲しみと苦しみを歌い上げている。
 歌詞を見ながら聞くといっそう、曲の素晴らしさが映える作品なので、今回のオークションでは、高額での落札が見込まれているという。なんでも、15万から20万ポンドとか…。2800万から3800万円…ひぇえ。

 まずは、ディラン自身の演奏。このガスライトでの演奏は、観客も一緒に歌っているのが印象的だ。



 基本的に、ディランの歌とギターだけのシンプルな演奏が多いが、[Concert for Bangladesh] で披露した、ジョージのギター,レオン・ラッセルのベース,リンゴのタンバリンという編成もとても素敵だ。
 [Rolling Thunder Revue] のバンド・バージョンは、この曲独特の雰囲気を台無しにする勢いの騒々しさだが、慣れるとロックで格好良い。

 ロックな演奏と言えば、レオン・ラッセルのカバー・バージョンが最高。
 ピアノとヴォーカルにラッセル,ギターにドン・プレストンとジェシ・エド・デイヴィス,ベースにカール・レイドル,そしてドラムにジム・ケルトナー。超豪華メンバーによる超名曲の名演。