May the Road Rise to Meet You2015/07/10 21:48

 7月初旬に予定されていたロジャー・マッグインの来日コンサートが延期され、いつに変更されるのかヤキモチしながら待っていたのだが、やっと知らせが届いた。
 11月25日,26日がそのまま東京二日間の代替になるとのこと。どうやら行けそうなので、一安心だ。

 ロジャー・マッグインのレパートリーの中に、 "May the Road Rise to Meet You" という曲がある。この曲、[Limited Edition] というアルバムに収録されている ― と、ここまで書いて、びっくり。もしかして、このアルバムを持っていない…?!
 そんな事があるだろうかと、CDの棚を確認したのだが、やはり無いらしい。
 何が「そんな事があるだろうか」なのかというと、このアルバムには、ビートルズの "If I Needed Someone" のカバーが含まれているのだ。そのロジャー・マッグインのアルバムを持っていない…?どうも記憶が定かではない。
 とにかく持っていないらしいので、ついさっき、注文した。後で出てきたらどうしよう…

 気を取り直して、"May the Road Rise to Meet You" の話。
 これはそもそも、アイルランドに古くから伝わる祝福の言葉だそうだ。「blessing,祝福の言葉」というと、多くの日本人には分かりにくいかもしれない。とにかくキリスト教で言うところの祈り,もしくは大切な誰かに、神の恩寵があらんことを願う言葉だ。
 マッグインの曲の元になっているのは、こんな言葉。

 May the road rise up to meet you.
 May the wind be always at your back.
 May the sun shine warm upon your face.
 The rains fall soft upon your fields.
 And until we meet again.
 May God hold you in the palm of His hand.

 ディランの "Forever Young" でもお馴染みの、"May..." 「…でありますように」という表現。

 あなたの行く先に道がひらかれますように
 いつも風があなたの背中を押してくれますように
 太陽があなたの顔をてらしてくれますように
 あなたのいる野に雨は優しく降りますように
 そしてまた会うその日まで
 神の御手があなたを抱きたまいますように

 この祝福の言葉に音楽をつけた作品もいくつかあり、動画を見たのだが…これがどれもイマイチ。言葉ほどには良くない。仰々しい曲が多く、私がアイルランド音楽に期待するようなシンプルな美しさがない。

 一方、マッグインは奥さんとこの言葉を見て感銘を受け、彼女と共にこの曲を書いたとのこと。先にこの祝福の言葉に曲がついて、サビになるのだが、Aメロが必要なので、"Summertime the sun would shine we'd lay across the field, Sheltered in the shadow of a tree" という詞をつけた。
 それでは、いよいよマッグインの "May the Road Rise to Meet You"



 なんだか、どの曲よりも良いではないか。
 さっき注文したばかりのCDが楽しみになった。そして、11月のコンサートが今から楽しみだ。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログの制作者名最初のアルファベット半角大文字2文字は?

コメント:

トラックバック