The 10 Best Bob Dylan Songs of the 1980s2015/06/20 19:28

 ローリング・ストーン・マガジンが、読者投票による「ボブ・ディラン1980年代のベスト10」というものを発表した。

Readers' Poll: The 10 Best Bob Dylan Songs of the 1980s

 曰く、「1980年代はディランのキャリアの中で低調な時期」とのことだが…それは見方により、私にとってはそうでもない。
ともあれ、ベスト10は以下の通り。

1. Jokerman
2. Blind Willie McTell
3. Every Grain of Sand
4. Most of the Time
5. Sweetheart Like You
6. Tweeter and the Monkey Man
7. Everything Is Broken
8. Dark Eyes
9. Brownsville Girl
10. Series of Dreams

 1位は予想通り。80年代らしいポップで軽く、美しい曲で、私も好きだ。"Series of Dreams" はブートレグ・シリーズのみの収録だが、これまた好きな曲。エコーの利いた、壮大な曲調が格好良い。

 私が個人的にトップに挙げたいのが、1988年の "Silvio"。収録アルバムである [Down in the Groove] の評価はあまり良くないようだが、私は大好きな曲。初めてディラン様のコンサートを見た時も、セットリストに入っていたので、印象的なのだ。
 特に、1996年ロンドンでのライブは素晴らしい。イカしたロックが余りにも格好良い。ロニーも一緒。ディランには色々な持ち味があり、どれも好きだが、やはりロックなディランが特に好きだ。



 6位に "Tweeter and the Monkey Man" が入っているのも嬉しい。ローリング・ストーン・マガジンの記事では、ブルース・スプリングスティーンの楽曲からの拝借の件が話題になっているのだが、私はスプリングスティーンを全く知らないので、良く分からない。
 ともあれ、一緒にこの曲を書いたトム・ペティのコメントが紹介されている。

 「ボブ・ディランがこう言い出したのが始まりなんだ。『トゥイーターって名前の男の曲が書きたいな。ほかにもう一人欲しいところだ』そこでぼくが言った。『モンキー・マンはどう』すると彼は『完璧。"Tweeter and the Monkey Man" だな。オーケー、物語にしたいんだ。ニュージャージーが舞台だ。』」

 ジョージ曰く、トムさんとディランの「よく分からないアメリカ人風の会話」が上記のように始まり、この曲になった。
 ここは、2013年ハートブレイカーズの演奏で。ウィルベリーズよりも重いサウンド。最後のヴァースでの盛り上がりが格好良い。