TP&HB in MSG, NY 10th Sep. 20142014/09/19 21:42

 2014年9月10日。ニューヨーク,マディソン・スクウェア・ガーデン。トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのライブはSold Out。



 前座のスティーヴ・ウィンウッドに続き、9時にいよいよTP&HBが登場した。セットリストは、以下の通り。

So You Want To Be A Rock ‘n Roll Star
Mary Jane's Last Dance
American Dream Plan B
Into The Great Wide Open
Forgotten Man
I Won't Back Down
Free Fallin'
A Woman In Love (It’s Not Me)
U Get Me High
Rebels
Two Gunslingers
Yer So Bad
Learning to Fly
Shadow People
I Should Have Known It
Refugee
Runnin' Down A Dream
You Wreck Me
(I'm Not Your) Steppin' Stone
American Girl

 コンサートをめぐる諸々のことはいずれ [Cool Dry Place] にツアーレポートとしてあげるとして、ここでは曲とハートブレイカーズの様子について。

 まず冒頭に念願かなっての1曲。私が最初にハートブレイカーズに惚れ込んだのがこの曲のビデオだったので、本当に嬉しい。
 80年代よりも、さらに去年のライブよりもさらにテンポを抑え気味に、重々しく、でも格好良かった。

 3曲目にして早くも新譜 [Hypnotic Eye] の曲が登場。合計4曲が新曲だったのだが、これがまた格好良かった。全て長いコーダ無しで短く、潔い演奏。
 以前のライブだとどうしても新曲は人気がなくトイレに立つ人も多かったのだが、今回はそういうこともなくみんな熱心に聞いているように見えた。さすが、全米1位の実力。



  私が個人的に嬉しかったのは "I Should Have Known It"。[Mojo] の収録曲でかなり好きなのだ。バスドラムとベースの音が迫力満点。リッケンバッカーの軽快なロックとはまた違うハートブレイカーズの魅力が満喫できる。
 トムさんのマラカス&タンバリン・パフォーマンスも健在。いよいよマラカスは後方へ放り投げるためだけのアイテムになりつつある。

 カバー曲としては、冒頭の1曲と、やはり "(I'm Not Your) Steppin' Stone"の格好良さは筆舌に尽くしがたい。歌い出す前に「ロックンロールは決して負けない、ロックンロールは決してくじけない、ロックンロールは断じてあんたの踏み石にはならない!」とトムさんがシャウトして始まる。
 ベンモントやスコットのコーラスも力強く、去年から引き続き新たなコーラスワークの充実が見られる。



 バンドワークはスムーズ、かつ意思疎通が完全にはかれている、完璧な仕事だったと思う。音に対して、演奏技術に対して、演奏の出来に関して、「アレッ?」と思う瞬間はほぼ無かった。(実は、私は時々ベンモントのミスタッチを気にすることがある

 トムさんのカワイイと評判(?)のブーツは位置の関係で見えなかったのは残念。
 トムさんのあごひげはもう少し短く揃えた方が良いけど、あいかわらずのステージに立つとキラキラと輝く女優ぶり。
 スコットが帽子とスーツでびしっと決め、両足を開いてギターを弾く姿もスターっぽくて格好良かった。
 そしてやはり、女子の口から出るのは、「マイク格好良いね…」の言葉。あの格好良さは一体何なのだ。静かな佇まいで、控えめで、派手なことはしないのに、とてつもなく格好良い。確かな演奏と、音楽に対する自信が、彼の姿の魅力を際立たせているのだろうか。
 最初、サングラスをかけて登場したマイク、数曲で外したのだが、何故か "Learning to Fly" でもう一度かけ、そして外す。彼なりのこだわりがあるらしい。

 最後の "American Girl" はもちろんウルウルしながら見ていた。
 今回のエンディングは、全ての楽器のノイズをワーン!と響かせたまましばし放置し、最後の最後にトムさんがスイッチを切ることでお終いという、斬新な演出だった。うん、まぁ面白いけど。続けなくても良いかな。



 演奏が終わって直ぐにサングラスをかけたマイクが、何かトムさんの耳元で言いながら二人で笑っている。あれは一体何を話しているのだろうか。ご丁寧に2回も話していた。仲良しさん、お疲れ様。

 ほかにもアレやコレや、苦労や消化不良の話もあるが、それはまた改めてレポートにて。

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