Tom Petty Still Won't Back Down2014/07/18 20:31

 トム・ペティが[Men's Journal] という雑誌の表紙をかざり、インタビューも載っているというので、早速読んでみた。
 「男性誌」なので、タイトルの上にナニヤラ書いてあるような気がするが、気のせいにする。

 Tom Petty Still Won't Back Down



 トムさんのビジュアル・チェーック!!
 うーん。そうね。まぁ、一応合格点だけど。[MOJO] の時の奇跡的なビジュアルと比べるとやや劣るかなぁ。もみあげからあごひげラインをあまり太くしてほしくないのですよ。ニール・ヤング化は避けたい。

 八つのコメントが載っており、なかなか面白い。

スポーツ・ファンになるのに遅すぎることはない
 ぼくはずっと、どんなスポーツにも興味がなかった。ところが、10年前に突然、プロ・バスケットボールが好きになった。(いまや熱狂的なレイカーズ・ファン)


 ここ数年、バスケット観戦をするトムさんの写真というものを見ることがある。
 家族と一緒の観戦だったりするのだが、あるときマイクと一緒に見ている写真も出てきた。その写真を見たとき、とても不思議な感じがした。トムさんとマイクが音楽以外の ― いわば、プライベートな場面で、一緒に居るのを、見慣れていないせいだろう。ギターさえ持っていれば、この二人が何をどうしていようと、どんなにとんでもないことをしていようと受け入れられるのだが、全く音楽の要素のない二人のショットはなんだか不思議だった。

許すことを学ぶ
 きっと、人が究極に行き着くところまで行くと、人生のいかなるものに対しても、許す気持ちを持てるようになるのだと思う。許す。そこにたどり着いたのだと思うんだ。もし、人を許せなくても、そんな自分自身を許せるようにね。


 むむ。これは深い。でもきっと、ロックンロールなトムさんは、とんんがった所も失わないのだろう。新譜からの数曲を聴いても、そういう鋭い雰囲気は失いっていない。

ウィルベリーズはもっとやれば良かった
 (ウィルベリーズで)もっとやらなかったのは、もったいなかった。ぼくはよく言ってたんだ。「バット・シグナルみたいにでっかい W の字を照射して、登場するんだ」って。


 「バット・シグナル」というのは、バット・マンに助けを求めるために、夜空にバット・マン・マークをサーチライトで描き出すサインのこと。それのウィルベリーズ版だそうだ。ジョージだったら面白がっただろうな。あの5人が颯爽と登場したら、いかなる悪もウィルベリーズファンになって、ハッピーな世界になるに違いない。

 最後にトムさんは、「年を取るのは悪いもんじゃない」と言っている。
 人は誰しも、死に向かって生き、老いていく。ほかに選択肢が無い以上、それは確かに悪いことのはずがない。きっと良い事なのだ。シニカルな考え方だけど、結局ポジティブで格好良いトムさん。

 来週は、LAの某所で「タウンホール・ミーティング」なるものがあり、トムさんがファンたちからの質問に答えるとのこと。そうだな…いかにして、良いバンドメイトと出会い、いかにして彼らと長くつきあうのか、トムさんなりの説明が聞きたい気がする。もっとも、答えのない問いかも知れないが。