Dead Parrot Sketch2014/07/12 19:47

 モンティ・パイソンの再結成ライブが7月1日からロンドンのO2アリーナで開幕した。前半5公演が終わり、来週から後半の5公演が行われる。相変わらずジョン・クリーズがピンクの衣装でアホウドリを売っているらしい。
 私も見たくて仕方がない。幸い、最終日の様子を、NHKが8月24日と31日にBSで放映してくれるそうだ。

 いまや「ミック・ジャガーの呪い」で話題沸騰のミックも、パイソンのライブ宣伝に一役買っている。チャーリーも一緒。



 よりよって、サッカーを見ているミックとチャーリー。ミックが応援しているだけあって、負けているらしい。そこへ、スタッフが明日のショーのセットリストの打ち合わせにやってくる。
 「そういや、パトリックはどこいったんだ?」とミックが尋ねると、O2アリーナでのモンティ・パイソンのライブを見に行ったという。すると、「シワシワ連中が束になって金儲けかよ」とけなすミック。「人のこと言えるか」という表情のチャーリー。
  さらに「70年代は面白かったけどなー」とけなすミック。
 とにかく、セットリストの相談。オープニングはどうする?と訊かれて…
 「みんなが知っている曲がいいな。"Let's Spend the Night Together" か、"Satisfaction" か…」
 「Dead Parrot sketch(死んだオウムのスケッチ)は?」
 「そうだな、Dead Parrot sketch...」

 ストーンズ、死んだオウムのスケッチをやってくれるそうです。

 では、ここでオリジナルの「死んだオウムのスケッチ」。お客はジョン・クリーズ。ペットショップの店員はマイケル・ペイリン。駅員はテリー・ジョーンズ。そして最後に登場する「下らんスケッチを取り締まる軍人」は、今は亡きグレアム・チャップマン。



 この店で買ったオウムが死んでいるとクレームしにきたお客。しかし店員は「寝てるだけ」と言い張る。散々死んでいるということを分からせようと、あの手この手。
 「これは、元オウムで、故オウムで、お亡くなりになり、くたばり、創造主の元に召された、こういうのを死んだオウムという!止まり木に止まっているように見せて、実際は釘で打ち付けてあった!」
 ここまでしないと、客のクレームにまともに対応しようとしないという、英国の横柄な店員をネタにしたというわけ。日本ではなかなか想像しにくいところだ。

 ストーンズでこれをやるなら…やはり客はミックだろう。ノラリクラリと言い逃れる店員は…ロニーかな。あの癒やし系の笑顔で「いや、寝てるだけ。きれいな青でしょ…あ、動いた」とかやられたら、心底腹が立つ。

 パイソンのライブもあと5回。同世代のストーンズと同じように、最後まで元気に頑張ってほしい。