Mozart: Piano Sonata F-dur K. 533/4942014/07/06 20:02

 ピアノの発表会がある。
 今回は、モーツァルトのピアノソナタ。どうも最近、ピアノの発表会というとバッハかモーツァルトしか弾いていないような気がするが…。ショパンやシューマンが弾けないわけではないが、人前で弾くとなると、自分に向いているものを選ぶ。

 ケッヘルというモーツァルト楽曲の作品番号があり、今回弾くF-durのソナタは533と、494という二つの番号がついている。
 ケッヘル番号の振り方にもいくつかの版があるため、複数のケッヘル番号が振られる場合があるが、このF-durに関しては、事情が違うらしい。なんでも、第一・二楽章と、第三楽章は作曲時期が異なり、それぞれに533と、494と別のケッヘル番号が割り振られているために、複数表記になるそうだ。

 私が今回弾くのは、第一楽章のみ。全楽章弾くほどの体力がない…
 そもそも、この曲はモーツァルトのソナタの中でも難しい方だろう。私は第一楽章の譜読みをするだけでもいくらか時間がかかり、まともに弾けるようになるまでもそれなりに苦労した。モーツァルトには、技術的には比較的易しい曲もあれば、彼自身や弟子達のためのいくらか難し曲があり、この曲は後者と思われる。
 今回は発表会ということでなんとか暗譜したが、さてうまく行くかどうか。

 お手本としてまず聞いたのが、モーツァルトと言えばこの人。内田光子さんの演奏。



 猛烈な速さ。その一方、意外とテンポを揺らしているのが面白い。ほとんとペダルを踏まず、軽やかで、乾いた緩急。この粒の揃い方はさすが…というか、超人的。

 こちらは、全集も出しているダイニエル・バレンボエム。



 これまた猛烈な速さに、ベートーヴェンかと思うほどのダイナミックな威勢の良さ。内田さんに比べると、いくらかネットリとしたタッチだ。第一楽章フィナーレの華やかさはもの凄い。

 どちらも魅力的だが、どうせ真似はできない。この二人の中間あたりの雰囲気をイメージしつつ、最後の練習にいそしんでいる。

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