Ayrton Senna2014/05/01 21:35

 アイルトン・セナが死んで20年になる。
 1994年、サン・マリノGP。イモラのタン・ブレロ。F1を見るようになって間もない頃。
 私はデイモン・ヒルを応援していて、セナは当然勝つとして、そんな中でヒルにも頑張って欲しいなどと思っていた。そんな中、突然のセナの死だった。とにかく衝撃的で、休み明けに学校に来るかどうか、同級生に心配された。

 セナの記録は、今となっては特に輝かしいものではなくなっている。勝利数、チャンピオン回数、ポールポジション、ファステスト・ラップ ― それでも、セナは特別だ。
 神経質でやや気むずかしく、シャイで、信心深く、涙もろい。もの凄いレーサーなのに、憎たらしさがなくて、ファンに愛されやすい人だったのだと思う。中嶋悟さんは、デビューの年にチームメイトだったセナに親切にしてもらった想い出を語っている(もっとも、それは中嶋さんがプロストやマンセルのようにセナと同等のライバルではなかったからだとも言っているが)。
 そして独特の影があって、少しミステリアス。要するに格好良かった。
 私は長い間、一つのタグホイヤーの腕時計を使い続けているが、これはセナの影響で購入したもの。もちろん、セナ・モデルのような高価なものではないが、とにかくタグホイヤーを購入するきっかけはセナだった。



 私は基本的にF1というモータースポーツが好きなので、誰が走ろうが、誰が強かろうが、全レースを楽しむ。セナがいなくなっても、F1が大好きだし、これからもきっとそうだろう。
 それでも、セナは特別だ。全てのF1ファンにとって特別だ。

ジョージ・ハリスンは有名なF1好き。レーサーの友人も多く、セナももちろん、その一人。



 映画[Living in the Material World]のエクストラ映像で、ジョージがハンディ・カメラを片手にパドックをうろつく映像があるが、ゲルハルト・ベルガーの部屋に入ってきて、「アイルトンは?」などと暢気なことを言っている。
 ビートルズのドキュメンタリー[Anthology] の中に登場する、ジョージの家のキッチン(?)の壁に、マクラーレン・フォード時代のセナの写真が飾られているのも有名な話だ。



 面白いところでは、セナの映像に、トム・ペティ&ザ・ハートレブレイカーズの "Learning to Fly" をかぶせた動画がある。
 画像も音声も悪いが、曲のセンスは抜群に良い。この曲は常々、F1向きだと思っていた。



 ほとんどがマクラーレン時代の映像。鈴鹿でのプロストとの接触や、1992年モナコでのマンセルとの死闘、1993年ブラジルでの母国優勝 ― セナがいた、そういう時代のF1。
 今も昔も、F1には色々ある。悲しい事故や、嫌になるようなゴタゴタもある。それでも、F1が大好きだ。

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