Sweet Summer Sun: Live in Hyde Park2014/02/06 22:05

 去年、ザ・ローリング・ストーンズはデビュー50周年を迎えた。
 これを記念したイベントの一つとして、2013年7月、ロンドンのハイドパークで2度のライブを行った。ストーンズがハイドパークでライブをするのは、1969年(ブライアン・ジョーンズが亡くなった二日後)以来。
 去年のライブの模様がテレビで放映された。
 曲目は以下の通り。

Start Me Up
It's Only Rock 'n Roll (But I Like It)
Street Fighting Man
Ruby Tuesday
Doom and Gloom
Honky Tonk Women
You Got the Silver
Happy
Miss You
Midnight Rambler
Gimme Shelter
Jumpin' Jack Flash
Sympathy for the Devil
Brown Sugar
You Can't Always Get What You Want
(I Can't Get No) Satisfaction

 まさにヒット曲のオンパレード。
 2012年ニュージャージーで(Izodセンター)でのライブに似ているが、ミック・テイラー以外は特にゲストはない。



 一番印象的だったのは、7月のロンドン、美しい夕暮れだ。7月は日が長い。素晴らしく晴れ渡った夕暮れ、ミックが「この時期のロンドンは世界で一番素敵な場所だ」というのもうなずける。
 コンサート半ばに空を赤く染めながら太陽が沈み、夜を迎えてゆく様子は、一見の価値がある。

 映像には、ストーンズのメンバーによる、短いインタビューも挿入されている。グラストンベリー・フェスティバルに出たときのエピソードなど、可愛らしくて好きだ。
 チャーリーは、いつも「もう歳だし、もう店じまいかなと思っている」と言う。少なくとも、25年前から言っている。

 バンド編成は、ストーンズの4人に、ベース,キーボード,三人のホーンセクション,そして二人のシンガーという、いつもの面々。そしてゲストにミック・テイラー。2曲で共演している。日本でもこの編成で楽しむことが出来るだろう。
 みんなが大好きなストーンズの代表曲の数々、そのイントロが鳴り響くだけでもテンションがあがる。そしてぎっしりと押しかけた観衆が一斉に歌い出す様子には鳥肌が立つ。
 曲目がお馴染みのものばかりなので、やや物足りなく感じるかも知れないが、こういう大規模なお祭りコンサートは、これでなくてはいけないのかも知れない。せっかくなのに、"Brown Suger" が無かったとか、"Honky Tonk Woman" が聞けなかったとか言ったら、がっかりするではないか。
 ストーンズの面々が、これぞストーンズとばかりに決めポーズを見せ、ミックが踊り、観客が歓声を上げる ― 50年間生き続けたロックンロールの息吹、パワーはこういうものだという、説得力に満ちている。

 ストーンズをもうすぐ見る、そういうときに準備運動として最適の、そして夏のロンドンが懐かしくなるコンサートだ。

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