Paul McCartney @ 東京ドーム2013/11/21 23:05

 11月19日火曜日、東京ドームでポール・マッカートニーのライブを見た。ポールを見るのは、今回が初めて。
 お前、ポールに行くのかとツッコミを受けそうだが、私だってビートルズ・ファンだ。ビートルズのポールは天才だと思うし、最高のミュージシャンで大好き。ただ、彼のソロ・ワークスに興味がないだけ。

 2時間40分、休憩なしに最初から最後までパフォーマンスするタフさは、凄い。彼の音楽の場合、長いギターソロなどはほとんどないので、ほぼ歌い通しなのだ。高音は相変わらずだし、シャウトもお手のもの。さすがは天性のシンガー。
 曲目は半分以上がビートルズの曲なので、楽しく一緒に歌えた。ただ、ポールのソロの曲は半分程度しか知らず、新譜に至ってはもちろん持っていない(ポールのソロは1枚も持っていない)ので、全く分からず、悪いことをした。
 個人的には、"I saw her standing there" が一番良かったかな。それから、その日の朝、インターFMでピーター・バラカンさんが流したという、"Blackbird"。
 そして、やはり "Something" のカバーはぐっとくる。名曲だ。CFGと同じく、最初はウクレレで始まり、途中からバンドワークスになって大盛り上がりとなった。会場も最初はCFGのように手拍子が響き、ほのぼのとした雰囲気。ジョンに捧げたという「上がって下がる」曲より、だんぜん "Something" の方が良いと思うのは、もちろん私がジョージのファンだから。
 とにかく、最初から最後まで楽しかった。感動したというよりは、楽しかった。東京ドームなんて巨大会場で16500円も取るのだから、楽しくなかったら許さない。

 東京ドーム。でかい。
 とにかくでかい。
 アリーナ席だったのだが、ポールなんて米粒くらいにしか見えない。第一、前が見えない。東京ドームに行くのが非常に久しぶり。去年はロイヤル・アルバート・ホール、今年のリンゴはZeppと、小さめの会場が続いていたので、ドームの大きさには辟易してしまった。
 良い事と言えば、ドームを見た翌週に見るロイヤル・アルバート・ホールが、悪い席でも良く思えるだろうと言うこと。

 客層は、なんだか不思議な感じだった。いつも行くロック・コンサートのどの客層とも違う感じで、なんとも…言えない。表現するのは難しいが、「音楽大好き!ロック大好き!」という、コンサート慣れした雰囲気のあまりしない人がたくさん居たように感じた。
 「一緒に歌って、一斉に大盛り上がり」する割合も、たとえばリンゴの客層に占める割合に比べると半分程度に感じた。普段、ロックのコンサートに行かない人でも、ポールは見たいと思ったのだろうか。そう思うと、ポールはやはり凄い。

 そして…初めてのことだったので衝撃だったのだが…その…会場にたちこめる…
 華麗なる加齢臭…
 分かっていますよ、そういうことは言うもんじゃありません。失礼ですよね。仕方のないことだから。
 しかし!リンゴや、ディランや、ストーンズや、ハートブレイカーズでは一度も感じたことのない、華麗なる加齢臭が…!私の場所が悪かったのか?それほど?しかし、移動しても華麗なる…(以下略)…ううむ…よく分からない。

 最後に、ちょっと笑ってしまったこと。
 コンサート会場では、開演前に音楽が流れている。ストーンズの時はボ・ディドリーが流れていたし、TP&HBの時はジョージがだったりして嬉しかった。レイザーライトの時は TP&HBの"American Girl" が大音響で流れた後に当人達が登場して大興奮したものだ。
 さて、ポールのコンサート会場ではどんな音楽が流れるのか?

 ポールだった。

 私がドームに入ったときは、ポールの曲のカバーが流れていたのだが、そのうちポール自身の声、ポール自身の曲のコラージュ作品のようなものが流れ始めた。
 これは初めての体験。
 「まぁ、俺の前に、俺でも聴いて待っていてくれよ」…ということか。なるほどね。私の中のポール像と合致していて、それはそれで良かった。

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