Bob Dylan to make return to the RAH2013/11/12 22:52

 いつかは、あんなことをしてみたい、こんなことをしてみたい、ということは多かれ少なかれ誰にでもあるものだ。大袈裟だが、いわゆる「夢」というやつだ。
 私の「夢」のひとつは、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ、ボブ・ディラン、ザ・ローリング・ストーンズのライブを見ること。
 TP&HBを見ることは、去年叶った。本当に素晴らしかった。
 ストーンズは、そもそもロイヤル・アルバート・ホールでライブをすると言うこと自体が、難しそう。たとえ実現しても、私ごときがチケット争奪戦に勝てるとは思えない。限りなく不可能に近い夢だろう。

 そして、ボブ・ディラン。

 ネバー・エンディング・ツアーを継続し、世界中でライブをするディラン様が、ロンドンでライブをしてもおかしくはないな…などと、ぼんやりと考えていた6月。何の気なしに ― 本当に何の気なしに、ディランの公式HPを覗いたのが6月15日。 ― ディランのヨーロッパ・ツアーのチケット発売開始から1日半後だった。
 ロンドンの公演は、11月26,27,28日ロイヤル・アルバート・ホール!
 ええええ、どうしよう!?
Bob Dylan to make long-awaited return to the Hall




 「どうしよう」が血液になって頭に上り、グルグルグルグル駆け巡った後、ええい、行くしかない!決心して "Buy Ticket" をクリックするまで数十秒。

 ここからが大変だった。ディランの公式ページから入るチケットサイトは、お馴染みのTicketmaster ではなく、"Music Glue" というサイト。まず使い勝手が分からない。そもそも、会員登録が必要で、そこで一苦労。
 いよいよチケットを取ろうとすると、どうやら通貨が選べるらしい。日本円にしたは良いが、日にちをクリックしても待ち時間が変に長かったり、Sold out が出たり、もう一回挑戦すると席が取れたり。ひとしきり冷や汗を大量にかきながらやっと会計となた。しかし、65ポンドだから日本円で10000円強、二日間とったので20000円強なのだが、どういう訳だが20000以上に通貨単位ポンドがついて表示される!
 そんな馬鹿な、日本円だってば。案の定、「20000ポンドなんてあんたのカードじゃ買えないよ♪」などと拒否してくる。あたりまえだ!どうすりゃ良いのだと、ここで七転八倒すること数十分。
 仕方がないので、一度つかんだつかんだチケットを手放し、再度ポンド設定でトライ。へとへとになってやっと27日と、28日のチケットを掴んだのだった。
 チケット発売開始から1日半も経っており、良い席はもちろん取れない。27日がストール席の後ろ。28日はサークル席の前。去年のTP&HBと比べると泣きたくなるが、取れただけでも良しとするか。

 その後もアタフタは続く。Ticketmaster ではお馴染みの、"Will Call" の選択肢がないのだ。"Will Call" とは、海外在住などの人向けのサービスで、予約したチケットを、ライブ当日に窓口で受け取る形式。
 しかし、Music Glueにはチケットの郵送しかない。ライブ1週間前までに自宅に送付すると言うので、「自分は日本に住んでいるので、ライブの3日前には日本を立つから、かならず早めに送付してください」とメールした。帰ってきた答えは、「海外への送付は自信がないから、RAHの窓口に送るか、ホテルに送るか、選んで下さい」というもの。
 ええええ、まじですか?!ホテルに送るなんて、考えられない。RAHに送るようにお願いしたのだが、大丈夫だろうか?ライブ10日前ほどにもう一度メールして、確かめねば。

 去年は6月に訪れたロンドン。今回は日が短く、極寒の11月。私は異常に寒さに弱い。
 去年はドラマの撮影場所巡りにいそしんだロンドンだったが、今回は歴史関連に集中する予定。そう、去年レスター(ロンドンから鉄道で1時間ほどの町)で遺骨が発掘されたリチャード三世を廻る旅に出なければならない!
 そもそも、レスターに行けるのか!?リチャードの骨はどこにある?!墓は?!ミュージアムは?!そしてリチャードが戦死したボズワース・バトルフィールドはレスターから20キロほど離れた、野っ原だ!でもボズワースに行かずにリチャードを追いかけたことにはならない!

 極寒の(そう決め込んでいる)ロンドンは今月末から。今は準備にいそしんでいる。さぁどうなることやら。
 ところで、ディラン様って寒がりだけど(よく、南極越冬隊のような格好をしている)、大丈夫なのだろうか…?