Victims of Irish Music ― 2013/03/29 21:46
Poitinの演奏する “Congress Reel” が格好よかったので、音をとって自分でも吹いたという話の続き。
この曲の収録アルバムはあるだろうかと検索しているうちに、こう言うものがヒットした。
Marc Gunn’s Irish & Celtic Music Podcast Presents
Victims of Irish Music
どうやら色々なアイリッシュ・ミュージックが収録されているオムニバスアルバムらしく、曲目を見るとお馴染みの名前が並んでいる。つまりは、基本的にトラディショナルらしい。
CD盤はなかなか手に入りにくいようなので、iTunes で購入した。
良いもの、イマイチのもの、色々詰まっているが、なかなか聴きごたえのある内容なので、アイリッシュ・トラッド・ミュージック好きにはお勧めだ。”Victims” というのは、「被害者たち」という意味だが、ここでは「とりこ」とか、「ぞっこん」とか言う意味合いだろう。
1. Cooley's Reel / Sporting Paddy / Toss the Feathers
ゆったりとしたテンポのリール。フルートは、指での装飾奏法ではなく、タンギングを多用している。ちょっと拙く聞こえる。”Toss the Feathers” の 最後のフレーズは、わざと細切れにしているようだけど、これはダサい。
2. Sleeping Under the Tables / Musical Priest / Salamanc ( Kennedy's Kitchen )
始まりはテンポの緩いリールから。こちらのホイッスルはタンギングをほとんどせず、指を使っており、とても上手い。2曲めからテンボアップかなり格好良い。とくに高音部の軽やかさが良い。サラマンカは、私が知っている節回しとは大分違うけど、良いアレンジだ。
3. Lannigan's Ball / Rambling Pitchfork / Tar Road Sligo ( Cady Finlayson )
ギターソロが格好良いジグ。6弦ならではの幅広い音域で豊かな厚みを奏でている。。二曲目はフィドルソロ。テンポは緩やで、のどかな雰囲気。3曲目もお馴染みの曲だ。
4. Staten Island Hornpipe / Morpeth Rant ( Jolly Rogues )
恐らく、音色からしてブズーキのホーンパイプ。あまり跳ねないのでリールに聞こえる。後半は正真正銘のリールだろう。
5. Gneeveguilla Reel / Drag Her Round the Road / The Golden Keyboar ( Arabesque )
指での装飾を多様したフルートがメインのリール。伴奏は、ギターのみで静かな雰囲気。1曲目の最後のフレーズを短く切るのはイマイチ格好良くない。
6. Boys from Blue Hill / Cherish the Ladies ( Bow Triplets )
お馴染みのホーンパイプ。アコーディオンとバウロン、ギターで、ほのぼの系の演奏。これも跳ねが小さい。ジグをつなげるのだが、三連がちょっとつまづくのも味の内か。
7. Princess Royale ( Thomas "Doc" Grauzer )
美しいハーブのソロ。テンポか゛揺れるのも味になっている。
8. Chicago Trippin Up the Stairs ( Boston Blackthorne )
フィドルがメインのジグ。ツインフィドルが格好良い。ちょっと突っかかるようなリズム。後半はおなじみのジグ
9. Rocky Road to Brenham ( Celtic Stone )
ピアノとハンマーダルシマー、ブズーキ、フルートのポルカに聞こえる。ほとんどクラシックのノリで、アイリッシュトラッドにはちょっと聞こえないかも。
10. Geordie Lad / The Good Old Way ( Vicki Swan)
雅楽の音取のような不思議なイントロ。フルートのエアから少しずつテンポアップして行き、最後は明るく爽やかなリールになるのが格好良い。
11. Old Grey Cat ( Marc Gunn )
冗談のようなホイッスルのソロ。最初から最後までタンギングで押し通し、指での装飾奏法はもの凄く字余り的なリズムで、鋭さが皆無。かなりダサい。どうもわざとダサく演奏しているようだ。ダサさもここまでくると堂々としていて潔い。演奏者の Marc Gunn はこのアルバムのタイトルになっている人だが、いつもこういう奏法なのだろうか?
12. Congress Reel ( Poitin )
私も吹きたくなるほど、格好良いリール。ただし、ホイッスルのタンギングの多様は少し格好悪く、ダサい。もっと、指での装飾奏法をふんだんに取り入れれば、完璧に格好良くなるはず。アンサンブルの素晴らしさは格別。掛け声もイカしている。
13. Road to Lisdonvarna / Morrison's Jig ( Vince Conaway )
ハンマーダルシマーが格好良く鳴り響く、お馴染みのジグのセット。こういうものを聞くと、その新しい楽器がやりたくなる。
14. Polkas and Slides ( The Tea Merchants )
フィドルのポルカからスライド(12/8拍子)への変わり目が、バシッときまっているところが格好良い。
15. Banks of Spey / High Road to Linton ( Highland Fling )
フィドルによるエア(ゆったりとした歌の曲)。エアだが、リズムは威勢が良い。もっと「ゆったり&しっとり」でもよさそう。後半はスローリールっぽい。
16. Campbell's Farewell to Red Gap / Newcastle ( Bedlam Bards )
かなりカントリー調なポルカ。ここまで来ると、私が求めるアイリッシュではない。聞いていて、楽しいけれど。
17. Skylark / Humours of Tulla / Lucy Campbell's ( Culann's Hounds)
リールのセット。最初の曲では、フィドルの半音使いが印象的。曲が変わると、イーリアンパイプが加わる。お馴染みの “Lucy Campbell’s” の最後に、三連譜を入れ込む奏法がかなり格好良く、やってみたい。全体的には、かなりモダンなアレンジで、ルナサに近い感じがする。
この曲の収録アルバムはあるだろうかと検索しているうちに、こう言うものがヒットした。
Marc Gunn’s Irish & Celtic Music Podcast Presents
Victims of Irish Music
どうやら色々なアイリッシュ・ミュージックが収録されているオムニバスアルバムらしく、曲目を見るとお馴染みの名前が並んでいる。つまりは、基本的にトラディショナルらしい。
CD盤はなかなか手に入りにくいようなので、iTunes で購入した。
良いもの、イマイチのもの、色々詰まっているが、なかなか聴きごたえのある内容なので、アイリッシュ・トラッド・ミュージック好きにはお勧めだ。”Victims” というのは、「被害者たち」という意味だが、ここでは「とりこ」とか、「ぞっこん」とか言う意味合いだろう。
1. Cooley's Reel / Sporting Paddy / Toss the Feathers
ゆったりとしたテンポのリール。フルートは、指での装飾奏法ではなく、タンギングを多用している。ちょっと拙く聞こえる。”Toss the Feathers” の 最後のフレーズは、わざと細切れにしているようだけど、これはダサい。
2. Sleeping Under the Tables / Musical Priest / Salamanc ( Kennedy's Kitchen )
始まりはテンポの緩いリールから。こちらのホイッスルはタンギングをほとんどせず、指を使っており、とても上手い。2曲めからテンボアップかなり格好良い。とくに高音部の軽やかさが良い。サラマンカは、私が知っている節回しとは大分違うけど、良いアレンジだ。
3. Lannigan's Ball / Rambling Pitchfork / Tar Road Sligo ( Cady Finlayson )
ギターソロが格好良いジグ。6弦ならではの幅広い音域で豊かな厚みを奏でている。。二曲目はフィドルソロ。テンポは緩やで、のどかな雰囲気。3曲目もお馴染みの曲だ。
4. Staten Island Hornpipe / Morpeth Rant ( Jolly Rogues )
恐らく、音色からしてブズーキのホーンパイプ。あまり跳ねないのでリールに聞こえる。後半は正真正銘のリールだろう。
5. Gneeveguilla Reel / Drag Her Round the Road / The Golden Keyboar ( Arabesque )
指での装飾を多様したフルートがメインのリール。伴奏は、ギターのみで静かな雰囲気。1曲目の最後のフレーズを短く切るのはイマイチ格好良くない。
6. Boys from Blue Hill / Cherish the Ladies ( Bow Triplets )
お馴染みのホーンパイプ。アコーディオンとバウロン、ギターで、ほのぼの系の演奏。これも跳ねが小さい。ジグをつなげるのだが、三連がちょっとつまづくのも味の内か。
7. Princess Royale ( Thomas "Doc" Grauzer )
美しいハーブのソロ。テンポか゛揺れるのも味になっている。
8. Chicago Trippin Up the Stairs ( Boston Blackthorne )
フィドルがメインのジグ。ツインフィドルが格好良い。ちょっと突っかかるようなリズム。後半はおなじみのジグ
9. Rocky Road to Brenham ( Celtic Stone )
ピアノとハンマーダルシマー、ブズーキ、フルートのポルカに聞こえる。ほとんどクラシックのノリで、アイリッシュトラッドにはちょっと聞こえないかも。
10. Geordie Lad / The Good Old Way ( Vicki Swan)
雅楽の音取のような不思議なイントロ。フルートのエアから少しずつテンポアップして行き、最後は明るく爽やかなリールになるのが格好良い。
11. Old Grey Cat ( Marc Gunn )
冗談のようなホイッスルのソロ。最初から最後までタンギングで押し通し、指での装飾奏法はもの凄く字余り的なリズムで、鋭さが皆無。かなりダサい。どうもわざとダサく演奏しているようだ。ダサさもここまでくると堂々としていて潔い。演奏者の Marc Gunn はこのアルバムのタイトルになっている人だが、いつもこういう奏法なのだろうか?
12. Congress Reel ( Poitin )
私も吹きたくなるほど、格好良いリール。ただし、ホイッスルのタンギングの多様は少し格好悪く、ダサい。もっと、指での装飾奏法をふんだんに取り入れれば、完璧に格好良くなるはず。アンサンブルの素晴らしさは格別。掛け声もイカしている。
13. Road to Lisdonvarna / Morrison's Jig ( Vince Conaway )
ハンマーダルシマーが格好良く鳴り響く、お馴染みのジグのセット。こういうものを聞くと、その新しい楽器がやりたくなる。
14. Polkas and Slides ( The Tea Merchants )
フィドルのポルカからスライド(12/8拍子)への変わり目が、バシッときまっているところが格好良い。
15. Banks of Spey / High Road to Linton ( Highland Fling )
フィドルによるエア(ゆったりとした歌の曲)。エアだが、リズムは威勢が良い。もっと「ゆったり&しっとり」でもよさそう。後半はスローリールっぽい。
16. Campbell's Farewell to Red Gap / Newcastle ( Bedlam Bards )
かなりカントリー調なポルカ。ここまで来ると、私が求めるアイリッシュではない。聞いていて、楽しいけれど。
17. Skylark / Humours of Tulla / Lucy Campbell's ( Culann's Hounds)
リールのセット。最初の曲では、フィドルの半音使いが印象的。曲が変わると、イーリアンパイプが加わる。お馴染みの “Lucy Campbell’s” の最後に、三連譜を入れ込む奏法がかなり格好良く、やってみたい。全体的には、かなりモダンなアレンジで、ルナサに近い感じがする。
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