さよならマエストロ / 野外FEST ― 2013/02/25 11:32
ドイツの名指揮者,ヴォルフガング・サヴァリッシュが亡くなった。
1923年ミュンヘン生まれ。ドイツ各地のオーケストラや歌劇場の指揮者,音楽監督を歴任し、フィラデルフィアや日本でも活躍した。
特に日本人にとってはNHK交響楽団との数々の名演奏が印象深い。N響を非常に気に入っていたとこのこと。1991年のモーツァルト没後200年の時は、オペラなどを日本でも振ってくれた。この年は私の母校にも来て、大ホールで「イドメネオ」を振った。私はまだ入学前だった。
ピアニストとしても活躍したし、非常に耳が良く、全体を見渡す力に長け、包容力があり、奇をてらったところも無く、効率的なリハーサルでも知られていた。とにかく、ハズレの無い安心感のあるマエストロで、この人が居てくれて本当に良かったと思う。
サヴァリッシュで印象的だったシーンがある。
いつぞやのN響との共演の折り、N響アワー(日曜日に放映されていたN響の演奏会専門のテレビ番組。あんなに素晴らしい番組を何故止めて、つまらないクラシック番組に変えたのか皆目分からない)で、リハーサル風景が少し放映された。
何の曲だったかは失念した。演奏中、美しい男声で、"dolce...!" という声が響き渡った。「ドルチェ」とは、音楽用語では「甘美に、歌うように」という意味で、非常によく使う。
私はあまりにもこの声が美しかったので、この曲は歌つきで、だれか歌手が居るのかと思ったのだが、実際はサヴァリッシュの楽団員に対する指示だったのだ。音楽的な人の、音楽的で美しい "dolce" ― これこそ本当の「ドルチェ」なのだと、非常に感動した。
さようなら、マエストロ。Rest in Peace.
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの話。
TP&HBは今年、5月から6月にかけてアメリカ各地3カ所の野外音楽フェスティバルに出演すると発表した。
まず5月にアラバマ州でHangout Music Festival。これには、キングス・オブ・レオンも出演するとのことで、その点はちょっと魅力的。
6月はまずテネシー州のBonnaroo Music and Arts Festival。こちらにはポール・マッカートニーも出演とのこと。
そして6月後半には、デラウェア州のドーヴァー・スピードウェイにおけるFirefly Music Festival に出演予定。
デラウェア州のフェスに関しては、私の勤める会社の本社の近くで開催される。本社はデラウェア州ウィルミントンで、私も2回行っている。その60kmほど南に位置するのがドーバーだ。
TP&HBがFirefly Music Festival に出演すると公式発表されると、すぐに本社の人から、「行かないの?トム・ペティ!」と、メールが来た。どうやら私の印象は、「トム・ペティと見るためにわざわざ日本から来る人」ですり込まれているらしい。
私はどうにも野外フェスが苦手だ。日本の野外フェスにも行きたくない。
まずアウトドア活動が非常に苦手。それに、複数のミュージシャンが出演する以上、興味の無いアーチストの出番は時間の無駄だと思ってしまう。楽しめれば良いのだが、そこまで器用ではない。
それから何と言っても野外フェスは本当に最前列でも無い限り、視界と環境が悪すぎて、殆どアーチストが見えないというのも問題だ。せっかくお金を払って観賞する以上、しっかり楽しみたい。
そういう訳で、好きなアーチストは、いつもまともな箱で見たいと思っている。そんな訳で、野外フェス系には遠征しない。
もちろん、TP&HBはどこで演奏しても格好良いのだけれど。
さて、今夜はいよいよリンゴ・スター。せっかく屋内だと言うのに、Zepp東京と、非常に悪い場所(と、私は思っている)。私も小さければ、リンゴも小さい。どの程度、拝めることやら。
1923年ミュンヘン生まれ。ドイツ各地のオーケストラや歌劇場の指揮者,音楽監督を歴任し、フィラデルフィアや日本でも活躍した。
特に日本人にとってはNHK交響楽団との数々の名演奏が印象深い。N響を非常に気に入っていたとこのこと。1991年のモーツァルト没後200年の時は、オペラなどを日本でも振ってくれた。この年は私の母校にも来て、大ホールで「イドメネオ」を振った。私はまだ入学前だった。
ピアニストとしても活躍したし、非常に耳が良く、全体を見渡す力に長け、包容力があり、奇をてらったところも無く、効率的なリハーサルでも知られていた。とにかく、ハズレの無い安心感のあるマエストロで、この人が居てくれて本当に良かったと思う。
サヴァリッシュで印象的だったシーンがある。
いつぞやのN響との共演の折り、N響アワー(日曜日に放映されていたN響の演奏会専門のテレビ番組。あんなに素晴らしい番組を何故止めて、つまらないクラシック番組に変えたのか皆目分からない)で、リハーサル風景が少し放映された。
何の曲だったかは失念した。演奏中、美しい男声で、"dolce...!" という声が響き渡った。「ドルチェ」とは、音楽用語では「甘美に、歌うように」という意味で、非常によく使う。
私はあまりにもこの声が美しかったので、この曲は歌つきで、だれか歌手が居るのかと思ったのだが、実際はサヴァリッシュの楽団員に対する指示だったのだ。音楽的な人の、音楽的で美しい "dolce" ― これこそ本当の「ドルチェ」なのだと、非常に感動した。
さようなら、マエストロ。Rest in Peace.
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの話。
TP&HBは今年、5月から6月にかけてアメリカ各地3カ所の野外音楽フェスティバルに出演すると発表した。
まず5月にアラバマ州でHangout Music Festival。これには、キングス・オブ・レオンも出演するとのことで、その点はちょっと魅力的。
6月はまずテネシー州のBonnaroo Music and Arts Festival。こちらにはポール・マッカートニーも出演とのこと。
そして6月後半には、デラウェア州のドーヴァー・スピードウェイにおけるFirefly Music Festival に出演予定。
デラウェア州のフェスに関しては、私の勤める会社の本社の近くで開催される。本社はデラウェア州ウィルミントンで、私も2回行っている。その60kmほど南に位置するのがドーバーだ。
TP&HBがFirefly Music Festival に出演すると公式発表されると、すぐに本社の人から、「行かないの?トム・ペティ!」と、メールが来た。どうやら私の印象は、「トム・ペティと見るためにわざわざ日本から来る人」ですり込まれているらしい。
私はどうにも野外フェスが苦手だ。日本の野外フェスにも行きたくない。
まずアウトドア活動が非常に苦手。それに、複数のミュージシャンが出演する以上、興味の無いアーチストの出番は時間の無駄だと思ってしまう。楽しめれば良いのだが、そこまで器用ではない。
それから何と言っても野外フェスは本当に最前列でも無い限り、視界と環境が悪すぎて、殆どアーチストが見えないというのも問題だ。せっかくお金を払って観賞する以上、しっかり楽しみたい。
そういう訳で、好きなアーチストは、いつもまともな箱で見たいと思っている。そんな訳で、野外フェス系には遠征しない。
もちろん、TP&HBはどこで演奏しても格好良いのだけれど。
さて、今夜はいよいよリンゴ・スター。せっかく屋内だと言うのに、Zepp東京と、非常に悪い場所(と、私は思っている)。私も小さければ、リンゴも小さい。どの程度、拝めることやら。
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