Return of King Richard Ⅲ2013/02/06 21:14

重要追記!

 チャンネル4制作のドキュメンタリー、Richard III: The King In The Car Park がYouTubeにフルでアップされました!やっほーい!今から見ます!

Richard III: The King In The Car Park

 削除される可能性もあるので、お早めに!

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 日本のメジャーなニュース媒体でも、報道された大ニュース。
 私も去年9月16日に記事にしたように、イングランドのレスター市で、かつてグレイフライヤーズ修道院があり、戦死したリチャード3世が葬られたと言われている現在の駐車場を掘り返し、リチャードの骨ではないかという人骨が発掘されたという話。
 とうとう、DNA鑑定の結果、本当にあの人骨はリチャード本人のものであるということがレスター大学によって発表された。
 とりあえず、ここではCNN.jp の記事でご覧になってほしい。
2ページ目には、「リチャード3世はシェークスピアの劇で、おいを殺して王座を奪った極悪人として描かれている。しかしファンでつくる団体などは、誇張や作り話によってリチャード3世は名声を汚されてきたと主張。今回の発見によって学会は歴史認識の是正を余儀なくされると期待を寄せている。」とある。「ファン」というか…要するに、私も含めた「リチャード擁護派」だろう。

 発掘当初は、「リチャードであってほしいような、ほしくないような…」などと一歩引いた気分でいたはずなのに、いざリチャード本人となると興奮してしまっている。
 議論の的であり、ある意味ミステリアスなリチャード。亡くなったときはまだ32歳で、イングランド人が大好きなイケてる若王ヘンリー5世よりも若かった。あまりにも極端な悪王リチャード像はかえって疑問と議論を呼び、とうとうリチャード本人が21世紀に再び地上に現れたかと思うと、鳥肌が立つ。
 日本ではメジャーな存在ではないので、正直言ってあまり大きなムーブメントにはなりそうにない。しかし、少なくともジョセフィン・テイの小説「時の娘」を読む人が増えると本当に嬉しい。

 とりあえず、リチャードの骨はレスター大聖堂に葬られるとのこと。当然、本当はどこに埋葬するのが良いのかという議論になっているのだが(リカーディアンはヨークが良いと思っているらしい)、レスターが絶対にリチャードを手放すまい。

  UKではもちろん大きな話題で、レスター大学はサイトを立ち上げている。さらに、チャンネル4が、特集番組を放映したとのこと。YouTubeで、予告編だけは見ることが出来る。これが凄く面白そう…!



 YouTubeのコメント欄には、「オランダでは見られないんだ!誰かYouTubeに挙げてくれ!」との叫びが載っている。分かる。私も見たい。
 プレゼンターは、サイモン・ファーナビー。最近、彼の主演映画 [Bunny and the Bull] を鑑賞して、記事にしたばっかりだったので、笑ってしまった。サイモンはUKで大ヒットした、子供向け歴史コメディ番組、[Terrible History] のレギュラーなので、歴史関係に馴染みのある人としてプレゼンターに選ばれたのではないだろうか。
 BGMになっているは、ヴェルディの「レクイエム」。この選曲はちょっとセンスがない。ありがちではあるが。中途半端にクラシックなど使うと、逆に時代が出てしまい、違和感を持たせる。何せ、リチャードは15世紀の人だ。(ヴェルディは19世紀)。ありがちな選曲として「カルミナ・ブラーナ」も考えられるが、同様にイマイチだと思う。
 かと言って、15世紀イングランドの音楽となると非常に難しく、アピール力もない。音楽は思い切って現代にして、モダン・ジャズや、グランジ・ロック、最近のブリット・ロックなどが意外と合うのではないだろうか。

 興奮して、アレコレと楽しい想像したり、ネットサーフィンなどしているうちに、変なものを見つけた。ビートルズ関係である。
 1964年。ピーター・セラーズによる "A Hard Day's Night"。



 どうやら、サー・ローレンス・オリヴィエの映画「リチャード3世」のパロディらしい。単に "A Hard Day's Night" の歌詞を暗唱しているだけなのだが、実にアホらしくて良い。おそらく、"A Hard Day's Night" という、やや不自然な表現もあって、おかしさが増幅しているのだろう。

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