Levon Helm2012/04/22 20:30

 2012年4月19日、リヴォン・ヘルムが亡くなった。
 最初に癌だを聞いたのはずいぶんの前のことで、それこそジョージもまだ健在だったころだ。長い癌との戦いの日々だったとともに、良く生きた、充実した、すばらしき日々だったのではないかとも思う。
 ともあれ、ロック・レジェンドの死は寂しい。

 私にとってリヴォン・ヘルムというと、ザ・バンドのメンバーとしてしか知らない。たとえば、ジョージを語るのにビートルズのジョージしか知らないようなもので申し訳ない気がする。
 ザ・バンドも、私は「ザ・ラスト・ワルツ」までのザ・バンドしか聞いていない。その後の再結成や、メンバーのソロ・ワークなどはまだ聞いてない。
 ザ・バンドは良いソングライターが居て、演奏が上手く、バリエーションの効く複数のヴォーカリストがいるという、かなり理想的なロックバンドだったと思う。一般的に「渋い」と言われているのだろうが、私にとってはポップな音楽の部類で、そこが好きだ。
 リヴォンはドラマーとしても、ヴォーカリストとしてもザ・バンドの要であり、彼なしのザ・バンドはあり得ない(もっとも、全てのメンバーについて、同様のことが言えるのだが)。
 やはり印象的なのは "The night they drove old Dixie down" での格好良いプレイだ。



 思えば、このブログでの南北戦争記事連載で、リッチモンドが陥落する前にリヴォンが亡くなってしまったわけだ…

 これはドラマー仲間の楽しいワン・ショット。三人それぞれにポーズが個性を出していてほほえましい。



 初期のリンゴ・スター&オールスターバンドにも参加していたのだ。凄い時期もあったものだ。気の置けない仲間と楽しくプレイしている姿も良いし、内情や感情と利害の対立があるにしても、ザ・バンドのどの作品も最高に良いと思う。



 癌に負けたんじゃない。癌とのつきあいが終わったんだ。お疲れ様。どうかゆっくり休んで下さい。みんなによろしく。リヴォン自身は苦笑いするだろうけど、しばらくザ・バンドを聞くことにする。

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