Swing low sweet chariot2011/10/13 22:28

 ここ2週の「N響アワー」(日曜夜9時ETV)は、良い演奏が続いた。先週は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。先々週は、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界から」だった。
 「新世界から」で印象的だったのは、第一楽のテーマについて。この曲はいくつかアメリカ民謡や、そのルーツであるヨーロッパ民謡の影響が見いだされるとされているが(作曲者本人は否定気味だ)、中でも第一楽章のテーマの一つは、学生のころ「あ~らやだ~ま~たやっちゃった~♪」と歌っていた。この映像(2010年プロムス)では、4分10秒付近から。



 指揮者のヘルベルト・ブロムシュテットも解説していたが、この曲は "Swing Low Sweet Chariot" を引用しているという。ブロムシュテットが歌いながら「Swing low sweet chario...フンフフフフンフ~ン…Swing low…」とごまかしたのは可愛かった。
 "Swing Low Sweet Chariot" を私が最初に聴いたのは、おそらくエリック・クラプトンのレゲエ・バージョンのカバー。



 1969年のジョーン・バエズのバージョンもあるが…これはちょっともったいぶった歌い方過ぎるかな。



 面白いのは、この曲はイングランドでラグビー応援歌として愛唱されていると言うことである。どうやら1988年頃から始まった習慣らしい。クラブチームの応援にも歌うし、ワールドカップでも歌うらしい。今回のワールドカップでも歌ったのだろうか?



 これ、いいな。盛り上がって、ちょっと感動する。サッカーの "Always look on the bright side of life" もそうだけど、選曲センスが良い。もっとも、ちょっと酔っていて、ちょっと好きな歌を歌ったら、広まっただけかも知れないが。