Punchdrunk / Rubyhorse2011/09/24 21:42

 REMが解散すると聞いて、少し驚いた。このバンドについては別に詳しくはないが、長いキャリアを誇る実力バンドなだけに、このタイミングでの解散は意外だ。ファンの方々にはショックなニュースだったのではないだろうか。

 一方、映画[George Harrison: Living in the Material World]の、日本での劇場公開が決定した。スクリーン上映に関しては楽観していなかったので、この意外なニュースは嬉しい。
 公開は英米よりも遅いが、11月19日から2週間、5大都市の複数スクリーンでの上映。さて、何回見るだろうか?何度でも見る。日本の映画公式サイトは、こちら
 ところで…この上映時期がどうにも気になる。エリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドの来日時期と完全に重なるのだが。これは…わざとではないだろうか。例によって、あのお二人「ご臨席」イベントがありそう。この二人の来日に関してはやや引き気味に見ているので…さぁ、どうかな。もしかしたらオリヴィア来日もあるかも?ダーニは…ダーニは?

 ジョージの良さを語れば切りがないが、彼のセッション・ワークの素晴らしさも見逃せない。特に私が好きなジョージのセッション・ワークは、アイルランド出身バンド,ルビーホース(幼稚園の同級生仲間だそうだ)の、"Punchdrunk"。



 とにかくこの曲の出来の良さは、いつも胸に迫る。今日などは、「坂の上の雲」の第五巻(旅順陥落)を読みながら聴いたため、目頭にジワジワ来る。
 歌詞もとても良い(アイリッシュの面目躍如?)。
 Inside here is an answer / I'm punchdrunk but I'm free
 Inside here is a spirit / Don't you see? Don't you see?


 ジョージの「セッション・ワーク」と書いたが、実際にジョージがルビーホースのスタジオセッションに参加したのではない。曲作りの過程において、バンドメンバーが「この曲には、ジョージ・ハリスンのギターが必要だ!」と思ったことがきっかけだそうだが、実際にフィーチャリングされるに至るには、二つの説がある。
 ひとつは、バンドがダメ元でいきなりジョージにテープを送りつけたところ、ジョージがギターソロを入れて送り返してくれたという説。
 もう一つは、バンドのマネージャーがジョージとコネがあり、その伝でギターソロを入れてもらったという説。
 後者の方が現実味がありそうだが、前者もジョージ・ハリスンらしい話だ。仰々しくはないけれど、優しくて素敵なことを、さりげなくやってのけるジョージ。やっぱり格好良い。

 この曲を収録したルビーホースのアルバム [Rise] は、他にも秀作揃いの名アルバムなので、おすすめ。