Rolling Stone #. 11392011/09/09 21:56

 Rolling Stone誌の日本での発売は毎月10日ぐらいだったとのおぼろげな記憶はあったものの、やっぱり早く欲しくて、洋書のある本屋に通うこと六日目。とうとう現物を手に入れた。ネタバレされたくない方は読み飛ばしていただきたい。



 まずは目を惹くのが、見たことがあるもの、ないものを含めた、ジョージの素敵な写真の数々。
 一番イカしていたのは、やはり1969年、ワイト島でテニスをするジョージとディラン様!…ディ、ディラン様が…アクテブ!二人ともとてもテニスをするような服装じゃ無いんだけど、なんだか力が入っている。この写真撮った人、偉いなぁ。
 オリヴィアによれば、この二人には「魂の結びつき」があるとのこと。確かに、ジョージとディランの友情には、リンゴやクラプトン、トムさんなどとはまた少し違ったものが有るような気がする。

 ジョージのミュージシャンとしてのキャリアや、プレイベート・ライフなどが記事になっている中で、初めて知ったのは、ウィルベリーズの[Vol.3] 録音時の話。いや、ウィルベリー兄弟の話ではなく、その息子たち ― ウィルベリー従兄弟の話。ダーニによると、下でウィルベリーたちが録音している最中、ダーニは階上でジェイコブ・ディランと、ニンテンドー(要するにファミコン)の、「ダックハント」をして遊んでいたそうだ。
 たしかこの時、ダーニは12か13歳。ジェイコブは9歳上の21か22だろう。かかかか可愛いじゃ無いか、ウィルベリー従兄弟…。いや、そうじゃない。下で凄いことになっているのに、それで良いのか、ウィルベリー従兄弟?!

 そんな訳で、ジェイコブ・ディラン featuring ダーニ・ハリスンで、"Gimme some truth" 私はこの曲のオリジナルも好きだし、このカバーもまた大好きだ。



 私はこれまで、この録音はジェイコブの録音をダーニに送って、彼は後でかぶせただけ ― つまりスタジオで顔を合わせたわけでは無いと勝手に解釈していたのだが、一緒にファミコンした仲ということで、一緒にスタジオ入りしていても良いような気がしてきた。

 さて、ジョージの記事だが、やたらとトム・ペティ氏が出てきて笑ってしまった。オリヴィアより多いんじゃないだろうか…。ジョージの「ディランストーキング」をまたばらしている。
 ジョージが亡くなったとき、RS誌にはトムさんのかなり長いインタビューが掲載されたので(Cool Dry Placeに翻訳あり)、その引用もあるのだが、今回初めて見るコメントもある。
 ジョージが亡くなったことに関して、ジョージがつねにトムさんに言っていたこと、「肉体ばかりにこだわってはいけない、魂のあるべき場所が重要なんだ…」という教え。ちょっと黙ってから、笑いながらコメントするトムさんの表情が目に浮かぶようだ。

 ジョージの記事をひとしきり読んだ後、他の記事もパラパラみていたら、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのニュースが載っていてびっくりした。
 なんでも、TP&HBはスタジオ入りして、もう4曲ほど録音したというのだ。まだ他にもやる予定とのこと。ただ、あまり色々急いでやる気はないようで、アルバムと仕上がるのはまだまだ先のことになりそうだ。
 今年のハートブレイカーズは完全休養して、トムさんとマイクは曲のストックにいそしむのかと思いきや、これは意外。そして嬉しい。マイクがスティーヴィー・ニックスと楽しそうにしているのを見てたら、トムさんもウズウズしてしまったのかもね。