F1 GP 20102010/03/05 23:58

 オリンピック(と、言うより男子フィギュア)が終わってしまい、気が抜けたと思ったら、もう来週にはF1が開幕する。今年のチーム編成も発表になった。

 変化はF1の常とはいえ、ずいぶん状況が変わったなと感慨深い。まず、日本のメーカーが姿を消した。F1の良さの一つは国際色の豊かさであって、別に日本にこだわる気はないが、やはり寂しい。
 ドライバーでは、名物アイスマンこと、キミ・ライコネンが離脱。その代りにと言ってはなんだが、ミハエル・シューマッッハが帰ってきた。ヒルとチャンピオンを争っていた頃は目の敵にしていたシューマッハだが、フェラーリに移籍してからは応援していた。そして今年、これまた復帰となったメルセデス・ベンツGPのドライバーとして走る。これは面白いことになりそうだ。
 マクラーレンのバトンとハミルトンが、はたして仲良くやっていけるかと言うと…無理だろうな。
 アロンソがいよいよフェラーリでどんなパフォーマンスを見せるか。さらに、久しぶりに「ロータス」が帰ってくる。私にとってのロータスと言えば、黄色いマシンに、アイルトン・セナと、中嶋悟。そして、若きミカ・ハッキネンとジョニー・ハーバート(異常に仲が良くて気持ち悪がられた二人)が、引きずるように運転していた頃…。そんなロータスに、これまた好きなドライバーのトゥルーリと、コバライネンが乗るのだから、こっちも楽しみだ。

 去年と同じラインナップになったレッドブル。最年少記録を次々と打ち立てたセバスチャン・ベッテル君は、1987年生まれ。ビートルズとモンティ・パイソンと、英国式朝食が大好きなドイツ人で、自分のマシンに「ジュリア」とか、「セクシー・セディ」とか名前をつける。
 去年の話だが、ベッテルは4000ドルほどで、ビートルズの四人のサイン入りアルバム,[with the beatles] をゲットしたそうだ。
 元々の所有者は、ザウバーの広報担当アン・ブラッドショー。これでピンとこない人でも、「ウィリアムズの名物広報女性」なら、あの人かと気づくのではないだろうか。マンセル,パトレーゼ,プロスト,ヒル時代のウィリアムズチームで、よくテレビにも映っていた女性スタッフである。
 ブラッドショーは自宅のバスルーム(つまりトイレも兼ねる)のリフォーム費用にしようと、彼女が青春時代に入手した4人のサイン入りアルバムを、オークションにかけたのだ。それを聞きつけたのが、ベッテル君。かつてのチームメイトでもあるブラッドショーに、「自分が欲しいから、キープしてほしい」と口頭とメールで依頼してきた。ブラッドショーは喜び、自分で自分のオークションに入札し、4000ドルとひきかえにベッテルへ貴重なアルバムが渡ったというわけ。
 天下のF1レーサーにしてみれば4000ドルなんて、はした金だろうが、可愛い話じゃないか。ベッテルは大好きなビートルズの貴重なサインアルバムと、ブラッドショー家のトイレ使い放題の権利を手にした(ブラッドショーがそう発言している)。

 [with the beatles] は私もお気に入りアルバム。一番好きなのはたぶん、"You really got hold on me"  「最初から最後まで、ジョンとジョージのデュエットだからだろう!」…と言われれば、ハイその通りです。最後に「乱入」する人も、ビートルズらしくて結構。
 この曲のオリジナルは、ジョージが大好きなスモーキー・ロビンソン&ミラクルズ。ビートルズは、かなり原曲に忠実なカバーをしていたことが分かる。

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