恋をしようよ2009/11/07 23:52

 野球は、日米ともに嫌いな方の球団が勝ってしまった。一方、F1もさみしいニュースが続いている。
 物事には、「時期」というものがあり、今はつらい「時期」であると思って、待つしかない。

 今週のSuperhighway Tourの配信曲の一つは、"I Just Want to Make Love to You"。マディ・ウォーターズの代表的なブルーズの一つだ。邦題は「恋をしようよ」だそうだ。この邦題の爽やかさは、どうも原詞にはマッチしていないような気がするのだが、どうだろう。

 SHTで配信された1995年のTP&HBバージョンは、マディ・ウォーターズのオリジナルにより近いが、2006年ごろは、ストーンズ・ヴァージョンとでもいうべき、アップ・テンポで演奏している。トムさんがマラカスで、腰をひねって可愛くポーズを決める。はぁ、女優だねぇ。
 ストーンズ以前には、エッタ・ジェイムズがカバーしてヒットさせている。こちらのバージョンは、最近英国でCMに使われ、リバイバル・ヒットしたらしい。
 ストーンズのバージョンは、有名な映像がある。

1964年 The Rolling Stones "I Just Want to Make Love to You"

 この映像は、TP&HBのドキュメンタリー映画 [Runnin' Down a Dream] でも使用されている。
 当たり前だが、みんな若い!キースは、この時期の一瞬だが、容姿が妙にジョージと似ている。おそらく、骨格と髪質、可愛い目つきが共通しているのだろう。両者がその後辿るプロセスを思うと、およそ信じられないが…。
 そして、この頃からすでに、ストーンズとビートルズはかなり仲が良かった。マスコミが好んで比較したり、ライバル関係にしようとすると、「音楽が違うから比較できない」と言い逃れているが、実のところそれほど大きな違いでもなく(多少の傾向の違いはあるが、それこそクラシックとポップスほどではない。しょせんはロックンロールである)、60年代ロッカーたちに多く見られる強い仲間意識と、友情の範囲に入る関係だった。

 この曲が収録されているのは、ストーンズのデビューアルバム、[The Rolling Stones] 1964年だ。



 ストーンズはデッカ・レーベルからデビューしたのだが、そのきっかけを作ったのはジョージだった、と言う伝説が有名。キースも、「ジョージが口添えしてくれた」というような事を言っていたような気がする。
 このアルバム、アメリカ版になると多少曲目が変わる。少年時代のハートブレイカーたちが聞いていたのは、そのアメリカ版だろうか。
 どちらにせよ、このアルバムにはTP&HBもライブでよく演奏する、"Route 66" や、"Carol", "Mona"(UK版のみ)などが入っており、TP&HBファンとしても必聴名盤だ。