でかい本 豪華本2009/10/26 23:02

 基本的に、本は文庫本で読む。単行本はあまり買わないし、本を収集する趣味もない。
 だから、私が大判の本を買うということはかなり特別であり、豪華本ともなると、よほどの理由がないと無理。
 そこで、突然ですが。所有するデカイ本コンテスト!


左上:ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集 下巻 1200g
中上:ビートルズ「アンソロジー」 3000g
右上:ヨーロッパ音楽の歴史 下巻 1000g
左下:ザ・バンド 「ア・ミュージカル・ヒストリー」 1200g
中下:ボブ・ディラン「スクラップ・ブック」 1200g
右下:TP&HB RDAD 2800g

 ビートルズがさすがにダントツ。TP&HBもさすがにトムさんのグラビアだけあってスゴイ(何が?)。ベートーヴェンはドイツ製のペイパーバックの割には健闘している。「ヨーロッパ音楽の歴史」は、まっったく読んでいない。ザ・バンドは紙が厚い。ディラン様は本当にスクラップブックなので、けっこうスカスカ。
 しかし!どの本も、ジェネシス出版の豪華本には敵わない!私が所有しているのは、ただ一冊、[Concert for Georege] である。重さは堂々の4300gだ!たしか、50000円くらいだったか?ポンドが異常に高かった時期である。


 内容物一覧。左上がジョージの顔写真(歯痛)が印刷つきの布張り外箱。青い表紙は、CFG当日のパンフのレプリカ。右上は外箱を入れる袋に、バックステージ・パスのレプリカ。真ん中の開いた本が本体で、シリアル番号と、オリヴィアのサインが直筆で入っている。小さな四角いカードは、装丁仕上げの確認担当者のチェック票。


 外箱に収めた姿。蓋の内側に、ちゃんと布張りのポケットがついている。CFGのシンボルつき。そのポケットに、パンフと、バックステージ・パスが入る仕掛け。うーん、丁寧な作り!



 中はCFG出演者の、リハーサルや舞台裏、舞台上での写真満載。出演者やスタッフたちのインタビューなどなど。生前のジョージとの思い出の写真なども多い。海パン一丁で戯れるエリック・アイドルとか、脱いでるポールとか、明らかに寝起きのマイクとか…。
 写真のほかには、出演者や演奏曲のプラン(実際には出られなかった人や、演奏されなかった曲もあって面白い)、リハーサル予定表、会場設営プランなどなど。これら見ていると、自分がCFGを作り上げる段階に参加してゆくような感覚が起きる。

 私がこのCFG豪華本で一番の収穫だったのは、マイク・キャンベルのコメントがけっこう多かったこと。



 エリックとポールの、"Something" リハーサルのワンショット。コメントは、この光景を客席から見ていて、普通に「超すげぇ!」と感動しているマイクのもの。


 これは演奏者と曲目の草稿なのだが、下の方に、汚い字で Michael Campbell と、 "Is't it a pitty" と、書いてある。
 "Isn't it a pitty" はTP&HBか、エリック&ビリーかで、最後まで決まっていなかった。ギター・ソロだけ、マイクが入るという案もあったらしい。それも面白そう。
 ただ、マイクにはそういうズーズーしいところがない。エリックやポールなら、平気だろうけど。そういう、ちょっとだけ引っ込み思案で、でもやっぱりTP&HBで格好良さ大爆発なマイクが好き。ジョージもきっと、好きだったんだろうね。